2014 Fiscal Year Annual Research Report
少数個のスイッチで複数の低リプル出力を供給可能な太陽電池用部分影補償器の開発
Project/Area Number |
25820118
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鵜野 将年 茨城大学, 工学部, 准教授 (70443281)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 太陽電池 / 部分影 / 昇降圧コンバータ / 共振形倍電圧整流回路 / 統合型コンバータ |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、①昇降圧コンバータ多段接続方式、②共振形多段倍電圧整流回路方式、の主に2種類の回路方式を基礎とした太陽電池用部分影補償器の開発を行った。 ①の昇降圧コンバータ多段接続方式に対しては、トランスを用いて2次側回路を対称型のフィルタ回路に変更して複数の低リプル電流出力に対応できる「多段接続カレントダブラ方式」を導き出し、その詳細解析ならびに実機検証を実施した。更に、補償器から影の掛かったモジュールのみに補償電流を供給するための制御手法として電圧差制御法を提案し、その解析と動作検証を実施した。昨年度に開発した電流制御法とは異なり電流センサが不要となるため、より実用的な制御手法であると考えられる。 ②の共振形多段倍電圧整流回路方式に対しては、太陽電池ストリング制御用PWMコンバータとの一体化を目指した「統合型コンバータ」の開発を行った。再年度に開発した2石式LLC共振形多段倍電流整流回路方式の補償器とPWMコンバータの2つのコンポーネントをスイッチ素子を共有させつつ、トランス励磁インダクタンスと漏洩インダクタンスをそれぞれフィルタ用インダクタンスと共振用インダクタとして活用することにより、1石式かつ1磁性素子式の統合型コンバータを導き出した。この方式は1つの回路で2つの機能(部分影補償とストリング制御)を実現可能であるのに加えて、回路内で必要なスイッチ数と磁性素子数は1つのみであるため、システム構成のみならず回路構成の劇的な簡素化を同時に実現できる方式である。
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Research Products
(7 results)