2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25820166
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
細谷 剛 東京理科大学, 工学部, 助教 (60514403)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 情報理論 / 誤り訂正符号 / LDPC符号 / レートコンパチブル符号 / 確率伝搬アルゴリズム |
Research Abstract |
本研究は新しい誤り訂正方式の開発を行う.誤り訂正符号の中で近年最も注目を浴びている低密度パリティ検査 (LDPC) 符号と確率伝搬型 (BP) 復号法を用いて,訂正能力を可変にする方式を開発する.通信路での雑音発生が刻々と変化する環境に応じて訂正能力を変化させる符号の構成法や符号化法,またそのような符号に適した復号化法の開発を目的とする.このような可変性をもたせることで,本来は無数の誤り訂正符号を用意するために必要なメモリ量を減らせると期待できる. 平成25年度は複数のグラフから構成される符号構造を提案し,パンクチャに効果的な符号の構成法とパンクチャドビットの選択方法の開発に取り組んだ.提案した符号に対し密度発展法によって反復閾値が大きくなるようパンクチャした数に応じた符号化率ごとに最適なパンクチャド次数分布を導出した.また無線通信における効率の良い復号法の開発を行った.代表的な通信路の1つであるレイリーフェージング通信路においてPade’近似を用いることで精度の高く効率の良い近似対数尤度比の計算法を提案し,ビット置換変調を用いた通信路・変調方式に対し正確に対数尤度比を計算した場合と同等の復号性能を示し,従来の近似計算より復号性能が向上した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
引き続き符号の構成,復号法の開発に取り組む.
|
Strategy for Future Research Activity |
復号法の開発および一般化・応用に取り組む. また無線通信に対し符号化率が可変な符号との組み合わせを検討する.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果を論文投稿したことが主であったため,予定していた出張が少なかったことが原因である. 研究成果発表のための国際会議出席の準備をしており,旅費として使用する予定である. (ISITA2014, SMC2014などを予定している)
|
Research Products
(8 results)