2015 Fiscal Year Research-status Report
全球水資源モデルへの河川氾濫・水面蒸発過程の導入による乾燥地湿地帯の数値実験
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25820230
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
花崎 直太 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (50442710)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 水文パラメータ / 全球水資源モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
乾燥地における河川流量を推定するにあたり、水文モデルのパラメータは極めて重要な役割を果たす。今年度は、大規模なモンテカルロシミュレーションを行うことで、世界の河川の水文パラメータの同定を行った。この結果、世界の多くの流域においては水収支が妥当に表現できるようになったものの、本研究が主に対象としているアフリカの乾燥域の流域の一部では検討したパラメータの範囲内では妥当な結果を出すものは見つからなかった。この原因は利用した気象(入力)データと流量(検証)データの不確実性の他、流下途中の蒸発の問題が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
課題代表者は事業実施に最大限努力してきたが、平成26年10月から翌3月までの研究所内の業務部門への出向をはじめとする諸事情による研究時間の大幅な減少による遅れが十分に取り戻せていない。このため、1年間事業期間を延長したので、計画の達成に努めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
アフリカ大陸の河川の途中蒸発については、最近、いくつかの関連論文が発表されたので、それらの結果をうまく取り込むことにより、効率よく研究を進める。
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