2015 Fiscal Year Annual Research Report
オランダの先進的学校建築における個別教育に対応した学習空間に関する研究
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25820294
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
垣野 義典 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60385523)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | オランダ / 学校建築 / ヘルツベルハー / 教師のコントロール / 個別学習モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究実施計画にそって、「子ども幸福度世界一」と評されるオランダにおいて、先進的学校建築における行動観察調査および教師へのヒアリングを行った。結果、日本の学校建築にはみられない、子どもの身体スケールにあった空間や間仕切りからうみだされる空間がどのように利用され得るか、空間利用者の立場から分析、考察を行い、オランダの先進的学校建築がもつ空間特性を明らかにできた。成果の一部は、以下①、②に掲載されている。 ① 垣野義典 , 多田和弥:ヘルマン・ヘルツベルハーの学校建築における計画手法に関する研究 : オランダの学校建築に関する研究 その1 ,日本建築学会学術講演梗概集 2015(建築計画), pp.337-338② 多田和弥 , 垣野義典:ヘルマン・ヘルツベルハーの学校建築における計画手法に関する研究 : オランダの学校建築に関する研究 その2 ,日本建築学会学術講演梗概集 2015(建築計画), pp.339-340 今後は、日本建築学会計画系論文集への投稿を行い、以下2点を中心に随時提案を行っていく。1 児童にとって、個人的な空間、もしくは少人数対応の空間の計画が必至であり、1,2人といった少人数の活動から、20人、50人といった多人数の活動まで受け止める空間計画を行う上で、オランダの学校建築から得られた知見から、「児童の個別学習空間モデル」を提示する。2 オランダの教師の活動と空間の関係を明らかにすることは、建築計画研究を発展させるだけではない。現場の教師へ、空間の使いかた、児童への接し方、配慮の仕方を提案する意味でも、意義深いと考える。最終的には、オランダの教師の活動から得た知見は、「教師の学習空間コントロールモデル」として日本の教師に提案する。
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Research Products
(4 results)