2014 Fiscal Year Research-status Report
東北地方における板倉の構法的特徴とその機能に関する研究
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25820303
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
濱 定史 東京理科大学, 工学部, 助教 (40632477)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 板倉 / 群倉 / 集落空間 / 近世末期 / 土地利用 / 土地所有 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は順調に推移している。本年度の研究では青森県むつ市・東通村において、主屋から離して集中的に配置される群倉形式の配置を確認し、一部の板倉に対して調査(建物の分布・類型・立地・使用法・使用木材種・建築構法)を行い、詳細な図面(平面・断面・構法図・各部詳細図)を作成した。また、福島県檜枝岐村における文献調査において得られた知見に加えて、現在立地する板倉の構法的特徴について、代表者が過去に行った実測調査並びに村民への聞き取り調査によって得られた板倉の図面及び分布図について、現在の板倉の立地と絵図に残されている板倉との比定を行った。その結果、集落内部に現在みられる群倉立地の状況は近世末期に描かれた絵図とは異なることがわかった。現在集落内の居住地域付近に存在する群倉は、近代に拡大した居住地の中に取り残された結果であり、近世末期の絵図では集落の外周部であったことが明らかとなった。次年度は現在調査をおこなっている青森県での調査研究を遂行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れているが、来年度の研究により目的を遂行できると考えている。本年度は、調査を予定していた青森県での調査を行ない、板倉のおおまかな分布と一部の板倉について実測調査を行ったが、調査件数が一部に留まったため板倉の構法類型と立地・用途の関係を明らかにするには至っていない。来年度は本年度に調査した調査に加えて分析を行う予定である。また、来年度は最終年度であるため、これまでの研究成果についてまとめて発表することを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方針としては、上に記したように現在までの達成度はやや遅れているが、今年度の研究により目的を遂行できると考えている。来年度は本年度に調査した調査に加えて分析を行う予定である。また、来年度は最終年度であるため、これまでの研究成果についてまとめて発表することを予定している。
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Causes of Carryover |
予定していた調査が天候不良により一部行えなかったため、調査旅費が繰り越されることとなった。また、突発的な調査(所有者の意向により取り壊されるなど)に備えていたために次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は本年度に実施できなかった調査を行い、旅費として合算使用する予定である。
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