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2013 Fiscal Year Research-status Report

成熟都市の半開放に抗うまちづくりの「耐力モデル」構築のための手法論

Research Project

Project/Area Number 25820306
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

内田 奈芳美  金沢工業大学, 環境・建築学部, 講師 (10424798)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsまちづくり / コミュニティ
Research Abstract

平成25年度は、成熟都市の半開放に抗うまちづくりの「耐力モデル」構築のため、「手法論の実戦に向けた理論的土台の構築とフィードバック」として、成熟都市での「半開放」への「耐力モデル」を持ったまちづくりの全体像を明らかにすることを目的とした。理論的、事例的全体像を明らかにするため、まずジェントリフィケーションという現象を代表として、「半開放」理論の文献調査を行い、定義の比較と理論的展開の歴史的な流れを整理した。
また、研究対象地域では以下のような調査を行った。石川県金沢市では平成26年度末に新幹線開通を迎える中での、外圧に対する中心市街地の耐力モデルを明らかにすることを目的とした。そのために、中心市街地で活動するまちづくりNPOが実践する「新幹線後」を考えたまちづくり活動について、協働によるアクション・リサーチを行った。また、金沢のまちづくりのキーマンへのインタビューを行い、類型化を行うことで「新幹線後」への耐力モデルのイメージを明らかにした。空間面では、中心市街地の空洞化の実態調査を行い、歴史的市街地でも空洞化が進む「半開放」の実態を明らかにした。富山県においても、区画整理事業が進む砺波駅前商店街を対象としていとなみとしての空洞化の実態調査を行った。また、釜石ではコミュニティに対する実態調査を行い、データとして整理した。
一方、中野区沼袋駅周辺地域では鉄道立体交差化事業に合わせたアクセス道路としての都市計画道路の事業認可に合わせた建て替え事業を見据えた、まちなみルールの策定による「耐力モデル」を明らかにするため、都市計画道路に影響する住民・商店街グループの活動に参加しながら実態のアクション・リサーチを行い、ルール化へのプロセスの実態を明らかにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

金沢市と中野区の調査は協力態勢も強固であり、順調に進んでいる。金沢市では中心市街地で活躍するまちづくりNPO、「新幹線後」のまちづくりを考えるグループ、及びまちづくり会社との連携でアクション・リサーチを進めており、また、その関係からキーマンへのインタビューを着実に進めることができた。沼袋は長年の関係蓄積があり、都市計画道路の整備を見据えたまちづくり勉強会へのアクション・リサーチを進めている。しかしながら、釜石市の調査においては、昨年度から構築してきた協力関係が年度途中から上手く連動できず、調査があまり進んでいない状況にある。

Strategy for Future Research Activity

金沢市は、「新幹線後」のまちづくりを考えるグループ・まちづくりNPOとの連動を軸として、アクション・リサーチを進めていく。昨年度のキーマンへのインタビューは、整理・分析し、発信できるように準備していく。沼袋はまちづくり勉強会との協力で、同様にアクション・リサーチを行う。これらの地域はこれまでの協力態勢に基づき、進めていくことが可能である一方、釜石市の調査は、研究代表者の所属機関の変更により、より協力態勢の再構築が困難になると予想される。そのため、研究対象地域のバランスを再考する必要があると思われ、金沢市および中野区との比較対象となる地域を再考する必要があるかと思われる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

金沢での調査に関連した支出、および沼袋地域へのアクション・リサーチのための出張は計画通りに進めることができたが、その他の出張計画が予定通りに進まず、支出が滞ったことが原因であると考えている。
現場調査について、さらに積極的に進めていくことができるように、旅費を使用する予定である。また、収集してきたデータを整理し、現場調査に使用するためのコンピューターを購入予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 金沢市歴史的中心市街地の駐車場化の実態2013

    • Author(s)
      竹橋悠、内田奈芳美
    • Journal Title

      日本都市計画学会学術研究論文集

      Volume: 48-3 Pages: 633-638

    • DOI

      none

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 「金澤宮遊」という地域マネジメントの場とその担い手形成の実態2014

    • Author(s)
      井上夏菜・内田奈芳美
    • Organizer
      日本建築学会大会(近畿)
    • Place of Presentation
      神戸大学
    • Year and Date
      20140912-20140914
  • [Presentation] 空洞化が進む中心市街地商店街の機能的・心理的中心性について2013

    • Author(s)
      内田奈芳美・円満隆平
    • Organizer
      日本建築学会大会(北海道)
    • Place of Presentation
      北海道大学
    • Year and Date
      20130830-20130901
  • [Presentation] 金沢市中心市街地の駐車場化の実態  ~旧町名復活区域・こまちなみ保存区域を対象として~2013

    • Author(s)
      竹橋悠、内田奈芳美
    • Organizer
      日本建築学会大会(北海道)
    • Place of Presentation
      北海道大学
    • Year and Date
      20130830-20130901

URL: 

Published: 2015-05-28  

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