2015 Fiscal Year Research-status Report
フランス近代建築における建築史の成立と建築教育の形成
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25820315
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
戸田 穣 金沢工業大学, 環境・建築学部, 講師 (00588345)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | フランス建築史 / ルグラン / レオン・デュフルニ / 啓蒙主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、フランス国立美術学校(ENSBA)図書室において、レオン・デュフルニ(Leon Dufourny, 1754-1818)資料の調査を行った。デュフルニは、平成25-26年度研究の主たる対象であったジャック=ギヨーム・ルグラン(J.-G. Legrand, 1753-1807)と同時代人であり、18世紀末から19世紀初頭のフランスにおける建築史成立に貢献をなした人物である。デュフルニはまとまった著作を残していないが、学士院の建築史教授として講じた建築講義の資料が、ENSBA所蔵デュフルニ資料である。平成27年度は本資料の分析を行っているが、まだ途上であり、研究期間の延長を申請し、今後も分析を継続する。 また平成27年度には、平成26年度までの研究成果から日本建築学会大会(2015年、東海大学)において、「フランス第一共和政から第一帝政におけるモニュメントの変遷について」と題する発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、昨年度遅れていた資料収集を進めた。資料の収集は順調に進んだと考える。その分析については、未だ途中であり、研究期間の延長により平成28年度も継続する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、平成27年度に収集した資料の分析・読解にあたるとともに、研究成果の公表を進めていきたい。日本建築学会大会(2016年、福岡大学)において「ルグラン『L.-F.カサスの指導の元模型が制作された様々な民族の建築傑作コレクション』について」と題した講演発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年度に、研究遂行に遅れを生じた結果、平成27年度は現地での資料収集を主とした。そのため国内でも研究発表までに時間を要している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、日本建築学会大会での発表と、研究論文の公開に向けての補足資料の収集にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)