2015 Fiscal Year Research-status Report
新規酵素探索による未利用資源を利用したグリコール酸の微生物合成系構築
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25820395
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
山田 美和 岩手大学, 農学部, 准教授 (90586398)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | グリコール酸 / エチレングリコール / 酸化酵素 / 微生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、エチレングリコールを原料としグリコール酸(GA)を合成することを目指して、グリコールアルデヒド酸化酵素(GAO)の取得を試みた。昨年度までに、GAOを産生するBurkholderia sp. AIU 129を見出し、本菌株が産生するGAOが、目的とするグリコールアルデヒドからグリコール酸への酸化反応を効率よく触媒し、新規な性質を有する酵素であることを明らかとした。本年度は、精製GAOのN末端アミノ酸情報を基に縮退プライマーを設計し、GAO遺伝子のクローニングを試みた。ゲノムDNAを鋳型として縮退プライマーを用い、PCRによる目的遺伝子の増幅を試みたが、様々な条件検討を行っても目的遺伝子の増幅は確認されなかった。また、本研究では、これまでにGAOを産生する微生物のスクリーニング過程において、GAをさらに酸化し有用物質であるグリオキシル酸を合成する新規アルコール酸化酵素を産生する微生物も得られており、その酵素の精製および諸性質もすでに明らかとしてきた。本酵素に関しても遺伝子クローニングおよび組換え大腸菌における発現系の構築を試み、原株の約20倍の酵素を産生することを明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度も目的であったグリコールアルデヒド酸化酵素遺伝子のクローニングを達成していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
グリコールアルデヒド遺伝子(GAO)のクローニングを達成するために、本年度試みたPCR法によるクローニングではなく、サザンハイブリダイゼーションを行う。GAO遺伝子のクローニングが困難であった場合、本酵素ほどではないが、当研究室ですでに見出しているGAO能力を有する新規酵素遺伝子のクローニングを試みる。その後、すでに報告のあるアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子と組み合わせることで、エチレングリコールからグリコール酸の合成系構築を目指す。
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Research Products
(4 results)