2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25830002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野村 洋 東京大学, 薬学研究科(研究院), 研究員 (10549603)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 神経科学 / 記憶・学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
恐怖条件づけ学習課題を用いて、記憶を担うニューロンをイメージングし、記憶形成メカニズムの解明に取り組んだ。実験環境と電気ショックの関係をマウスに学習させた。そして、実験環境への暴露時に活性化するニューロンと電気ショックを与えた時に活性化するニューロンを特定し、比較した。その結果、前頭連合野においてこれらのニューロンが重なって存在することを明らかにした。また、前頭連合野は鼻周囲皮質、島皮質、および扁桃体基底外側核から投射を受けていた。前頭連合野に投射する鼻周囲皮質ニューロン、島皮質ニューロンは、それぞれ環境への暴露と電気ショックによって活性化した。前頭連合野における環境曝露に関連したArc発現は鼻周囲皮質の活動に依存し、電気ショックに関連したArc発現は島皮質および扁桃体外側核の活動に依存した。以上の結果から、前頭連合野における連合学習の形成メカニズムを明らかにした。
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