2014 Fiscal Year Research-status Report
肺癌の薬剤耐性に関わるパクリタキセル標的分子のプロテオーム解析法による同定
Project/Area Number |
25830104
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
下村 雅律 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90433268)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | プロテオーム解析 / パクリタキセル / 抗がん剤耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
パクリタキセルへの耐性を示す肺癌細胞株において,耐性に関与するパクリタキセル耐性関連タンパク質 (paclitaxel resistance associated protein)を同定することを目標とする. パクリタキセル固定化ビーズを用いてタンパク回収を行ったが,ビーズによる回収が少なく,パクリタキセル固定化ビーズを再合成する必要があった.それ以降条件検討,およびタンパクの回収には比較的時間を要し,耐性細胞株特異的なバンドを回収するところまで達している.当初の計画ではLC/MS解析は外注で行うこととしていたが,学内にてLC/MS解析を用いたプロテオーム解析が可能となったため,比較的安価にショットガン方式でバンドの同定が可能となっている.今年度はタンパクの同定を引き続き行う予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
パクリタキセル固定化ビーズの品質にばらつきがあり,回収量が一定にならないので,新たにビーズの作成が必要となったため.
|
Strategy for Future Research Activity |
ビーズの再合成によって再現性を持ったタンパク質の同定が可能となっているので,学内にてLC/MS解析を行い,パクリタキセル耐性細胞株において特異的に発現しているタンパク質の同定を行う予定である.
|
Causes of Carryover |
当初は学会等での発表を行うために旅費申請を行っていたが,進捗の遅れにより成果発表を行っておらず,剰余分が発生したため.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度に成果発表のために学会発表を行う予定とする.
|