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2013 Fiscal Year Research-status Report

糖鎖修飾の差異に基づいた既存の卵巣癌血清診断マーカーの臨床的再評価

Research Project

Project/Area Number 25830106
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

秋田 薫  京都産業大学, 総合生命科学部, 助教 (10449506)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords卵巣癌 / 子宮内膜症 / 腫瘍マーカー / 糖鎖
Research Abstract

ヒト卵巣癌培養細胞株であるOVCAR-3細胞の培養上清をセファロースCL-6Bカラムを用いたゲルろ過により分離し、CA125/MUC16に富む画分を調製した。本サンプルをモデル試料として、計画書に記載したアッセイシステムの構築を目指した。その結果、a) CA125/MUC16上の糖鎖マーカーの発現レベルの測定に関しては:CA125/MUC16上のシアリルルイスA抗原、シアリルTn抗原およびT抗原を検出するシステム、b) シグレック/セレクチン/メソテリンに結合能を持つCA125/MUC16レベルの測定に関しては:シグレック-7/-9およびメソテリンに結合能を持つCA125/MUC16の測定システムが構築出来た。このうち、シグレック-9およびメソテリンに結合能を持つCA125/MUC16の測定システムは、高い感度(検体中のCA125/MUC16濃度が約10 [U/ml]にても有意なシグナルが得られた)とLinearityを示した。これらのアッセイシステムに関しては、既に子宮内膜症および卵巣癌患者由来の血清検体を用いてアッセイを開始し、診断手法としての有用性を解析している。また、血清中のCA125、CA15-3 (MUC1)およびメソテリンレベルの測定も行い、今回のアッセイシステムでの診断結果との比較を行っている。
本年度は上述の研究と並行して、倫理審査(本研究におけるヒト血清検体の利用に関して)の申請を行い、倫理委員会より承認を得た。血清検体の収集に関しては、現段階で子宮内膜症患者59症例、卵巣癌患者36症例の検体が利用可能な状況となっている。
最終年度では、これまでの研究成果の対外的発表にも努めたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画していたアッセイシステムについて検討した結果、上述のシステムを構築することができた。また、一部のアッセイに関しては、血清検体での測定を行い、卵巣癌と子宮内膜症を識別する上での有用性を評価するステップまで研究を進めることができた。平成25年度内に本研究の倫理審査の承認が得られた為、構築したアッセイシステムの評価判定をスムーズに進めることが出来ている。

Strategy for Future Research Activity

1)構築したアッセイシステムに関して、血清検体での測定を行い、診断手法としての有用性を検証する。2)血清検体の収集に取り組む。3)構築に成功していないアッセイシステムに関して、再度、条件検討を行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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