2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25830112
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北原 征明 金沢大学, 大学病院, 助教 (70632660)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 樹状細胞 / 肝癌 / ヒトテロメラーゼ逆転写酵 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝癌患者の末梢血単核球より樹状細胞(以下DC)の誘導を行い,その特徴と機能解析を行ってきたが,論文発表を行ったC型肝炎関連に加えて,B型肝炎関連患者においても実施した. 上記と並行して,我々がこれまでに臨床試験で用いてきた hTERT-461(ヒトテロメラーゼ逆転写酵素由来ペプチド)に関して,このmRNAを上記の誘導したDCへエレクトロポレーション法で遺伝子導入する研究を継続してきた.結果,hTERT-461ペプチド添加と比較して,その免疫賦活活性が有利であることは確認できたものの,CTLアッセイを用いた抗原特異的な細胞傷害活性の有用性は確認できなかった.「肝癌の根治的治療であるラジオ波焼灼療法(以下RFA)後の再発予防を目的としたDCワクチン療法」の臨床試験として,遺伝子導入を行ったDCを用いることは困難と判断した. 新たな臨床試験として,こでまでに hTERT-461と同様に肝癌に特異的な腫瘍抗原として同定してきた,いずれもHLA-A24拘束性の5種のペプチド(SART2-889;SYTRLFLIL,SART3-109;VYDYNCHVDL,MRP3A-765;VYSDADIFL,AFP-357;EYSRRHPQL,AFP-403;KYIQESQAL)を含めた6種のペプチドを用いる方針とした.RFA前後の患者末梢血を用いて抗原特異的反応をエリスポットアッセイで確認するとともに,治療後に反応増強が認められるペプチドを添加したDCの投与を行う臨床試験を開始した.
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Research Products
(1 results)