2015 Fiscal Year Annual Research Report
DNA高次構造が制御するMre11 complexの新規DNA切断活性の解析
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25840009
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| Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
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Principal Investigator |
古郡 麻子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (90546293)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | DNA二本鎖切断 / DNA修復 / Mre11 complex |
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| Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は大腸菌SbcCDのDNA構造特異的ヌクレアーゼ活性の解析を更に進めた結果、SbcCDの新規ヌクレアーゼ活性を見いだす成果を得た。驚いた事に、SbcCDは二重鎖DNA末端依存的にDNAの両鎖を同時に切断し、DNA末端を完全に切り落とす新規エンドヌクレアーゼ活性を示した。またこの切断は末端より10塩基インターバルで導入され、切断産物は10塩基単位の様々な長さの二重鎖DNAとなった。この活性は他種Mre11複合体を含めいかなるヌクレアーゼでも報告のない全く新しいタイプの活性であり、SbcCDの生体内における働きを理解する上で極めて興味深い。またMre11複合体のヌクレアーゼ活性がDNA末端構造によって制御される可能性を示す重要な結果と考えられる。得られた研究成果は学術論文としてまとめ、国際学術誌にて発表した（Lim et al., Nucleic Acids Resarch（2016））。また予定していたバキュロウイルス発現系を用いたヒトMre11/Rad50/Nbs1複合体の大量発現・精製についても実施し、複合体のヌクレアーゼ活性試験や構造解析を実施し基礎的な知見を得た。これらの研究成果は今後、ヒトMre11複合体も大腸菌SbcCDで見いだされたDNA末端構造特異的新規ヌクレアーゼ活性を持つか、またヒトMre11複合体のヌクレアーゼ活性がどのように制御されているかといった重要な問題を解く基礎となる研究成果であると考えている。
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Research Products
(6 results)
