2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25840038
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
横田 直人 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (40610564)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | BAG6 / 不良タンパク質代謝 / 凝集体 |
Outline of Annual Research Achievements |
タンパク質の品質管理並びに不良タンパク質の分解は細胞生恒常性維持の根幹をなし,不 良タンパク質の認識・分解が滞ると、その毒性から病理的細胞死が誘導される。難病として知られているALS,ハンチントン病などの神経変性疾患においては,タンパク質の異常凝集が観察されることが知られている.これらの凝集体形成過程におけるBAG6ならびにその複合体構成因子の機能を明らかにすることを目的に研究を進めた. 先行研究により,BAG6とその複合体構成因子が凝集体形成に関与を示唆する結果が得られた.そこで,個体レベルでこれらのタンパク質の機能を解析するためにBAG6遺伝子や,BAG6複合体を構成する他のタンパク質のノックアウトショウジョウバエの作出をこころみた.本研究ではCAS9を生殖系列の細胞において発現する系統を用いて,BAG6ならびにUbl4aの遺伝子に標的配列を持つgRNAを導入した.現在,変異体のスクリーニングを行うところまで達成できた. また,細胞内におけるBAG6複合体がどのように凝集体形成時に変化するかを明らかにするために,BAG6複合体がどのような形で形成されているかに着目し研究を進めた.興味深いことに,二量体化できないTRC40はBAG6と結合が出来ないこと,さらにBAG6はTRC35,TRC40,Ubl4aの結合するための足場として機能していることが明らかになった. 核内のタンパク質の代謝の解析も重要であると考え,モデル不良タンパク質が核内で分解されるか否かを検討した結果,HeLa細胞では核内においてモデル不良タンパク質が分解されていることを示唆するデータが得られた.
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Research Products
(2 results)