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2013 Fiscal Year Research-status Report

溶液中における時計タンパク質KaiCの動態解析

Research Project

Project/Area Number 25840058
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionInstitute for Molecular Science

Principal Investigator

向山 厚  分子科学研究所, 協奏分子システム研究センター, 助教 (80647446)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords時計タンパク質 / 概日リズム
Research Abstract

シアノバクテリアの概日時計はKaiA、KaiB、KaiCの3つの時計タンパク質から構成されている。本研究では、シアノバクテリア概日時計の中心的な役割を担うKaiCの構造変化を核磁気共鳴分光法をはじめとした分光学測定を用いてより詳細に明らかにすることを目的としている。KaiCは相同性の高い2つのドメインからなるプロトマーが集まって6量体を形成し、あたかも2つのリングが積み重なった構造をとる。我々は以前、KaiCが自身のATPase活性の状態に応じてC末端側のリングを開閉し、その構造変化を信号として他の2つの時計タンパク質であるKaiA、KaiBとの相互作用のタイミングを計っていることを明らかにしている。
本年度はこれまでまだ十分にわかっていなかったN末端側リングの構造変化を明らかにした。具体的にはN末端のリングに蛍光プローブを挿入した変異体を構築し、その蛍光強度の時間変化を観測することに成功した。また観測された蛍光強度から見積もられた構造変化は予想されていたよりもずっと小規模な変化であることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度の研究計画では核磁気共鳴分光の測定を見据えて同位体標識タンパク質の調製の確立を計画していたが、現在までのところ測定に十分な収量のタンパク質の取得には至っていないため。

Strategy for Future Research Activity

今年度も昨年度に引き続き同位体標識タンパク質を高収量で取得できる条件の探索(宿主大腸菌、組み換えタンパク質発現用ベクター、培養条件、無細胞系の適用など)を進める一方、本研究の目的の達成には必ずしも核磁気共鳴分光の測定が必須ではないので、他の測定法(高速AFMなど)の検討も並行して行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度分の直接経費を消耗品、旅費およびその他の経費として計上したが、そのうちの1,268,310円は3月末までに会計処理が完了していないため。
平成25年度では同位体標識タンパク質を調製するための条件検討を行ったが、十分な量を回収する条件を見いだせていない。平成26年度も引き続き、核磁気共鳴分光の測定に向けて、さまざまな条件の検討(大腸菌の種類、組み換えタンパク質発現用ベクターの種類、培養条件、無細胞系の適用など)を行う。これに必要な消耗品の多くは平成25年度に計上しているが、必要に応じて新たに購入する予定である。また研究計画の達成には必ずしも核磁気共鳴法である必要はないので、別の測定系の検討(蛍光、AFMなど)も視野に入れて研究を行う。そのための必要な消耗品は適宜購入する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 蛍光分光法による時計タンパク質KaiCの構造変化の解析2014

    • Author(s)
      向山厚、秋山修志
    • Organizer
      第14回日本蛋白質科学会年会
    • Place of Presentation
      ワークピア横浜、神奈川県
    • Year and Date
      20140625-20140627

URL: 

Published: 2015-05-28  

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