2015 Fiscal Year Annual Research Report
藻類の鉛直分布構造と多様性の創出:光と栄養塩を巡る空間競争
Project/Area Number |
25840155
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
吉山 浩平 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (90402750)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 植物プランクトン / 底生藻類 / 数理モデル / 鉛直構造 / 群集構造 / 進化適応動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
(植物プランクトン進化適応動態モデルに関して) ・2月13~22日の間,共同研究者であるChris Klausmeier教授(ミシガン州立大学・ケロッグ生物学研究所),Elena Litchman教授(同)を訪問し,共同研究の打ち合わせおよび進展状況の確認を行った.また,鉛直一次元空間上において光と栄養塩をめぐり競争する植物プランクトン種の進化適応理論に関する論文に関して,最終打ち合わせを行った.これまで得られていた種分化の結果を再確認するとともに,精度の向上に取り組み,論文投稿の最終調整を行った. ・植物プランクトンの鉛直分布および共存と,光,栄養塩,乱流混合強度の関係に関する理論を検証する目的で行われたミシガン湖沼群での野外調査に関して,出現種の鉛直分布パターンおよび群集構造の解析を行い論文を執筆し,投稿準備を行った(共同研究者Jarad Mellard博士・フランス,CNRS). (底生藻類マットの鉛直層構造形成理論に関して) ・光のみを資源として成長する底生藻類マットの鉛直パターン形成モデルに関して,光利用特性が異なる多数種が,自己組織化により層構造にわかれ共存することを示した.その成果に関して,論文を執筆し,投稿準備を行った. ・底生藻類マットの多様性および,群集構造に関して,滋賀県彦根市の犬上川において試料採取を行い,環境条件の違い(河川の深さ,流速)が多様性に与える影響に関して検討した.
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Research Products
(4 results)