2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25850086
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
都築 毅 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00404848)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | がん / 共役脂肪酸 / 血管新生 / 脂肪酸 / マウス / 血管内皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌の発生と進展には、血管系がさまざまな形で密接に関係している。癌が増殖するときには、宿主から癌組織に向かう血管の新生が重要なステップになる。現在、癌治療の目的で血管新生を抑制する成分が注目されている。申請者は共役脂肪酸の血管新生抑制効果を検討し、共役脂肪酸が強い血管新生抑制効果を有することを世界で初めて明らかにした。そこで、このような独創的な成果を基礎にして、「腫瘍血管新生を予防するための食品開発に関する研究」と題して研究内容を深化発展させた。 本研究は平成25-26年度の二年間で行い、その間に、強い血管新生抑制作用をもつ共役脂肪酸の検索とその実用性を細胞培養試験や動物実験で明確にした。これにより日本人の死因の60%に関与する血管新生病といわれる動脈硬化症、糖尿病、癌を予防する食素材としての共役脂肪酸を明示し、さらには様々な食素材との組み合わせにより血管新生をコントロールする食事を提示するための食素材の選定を行った。平成25年度に、様々な天然由来共役脂肪酸の血管新生阻害活性やそのメカニズムを細胞培養試験で比較、検討し、より有効な物を見出し、また、共役脂肪酸をはじめとして血管新生抑制作用をもつ様々な食品成分に着目し、血管新生阻害活性やそのメカニズムを比較した。本年度(平成26年度)は、有効な共役脂肪酸を、マウス背部皮下法や移植癌動物実験で血管新生抑制効果を明確にした。さらに、共役脂肪酸の吸収や代謝を動物実験で明確にし、血管新生阻害物質としての臨床試験へ応用するのに十分な情報を揃えた。さらに、より高い血管新生抑制効果を得ることができる食品成分の組み合わせを検討した。
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Research Products
(5 results)