2016 Fiscal Year Research-status Report
農水産物中のダイオキシン類の生物学的測定法の開発とその適用
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25850091
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福田 伊津子 神戸大学, 農学研究科, 助教 (50418943)
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Project Period (FY) |
2014-02-01 – 2018-03-31
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Keywords | ダイオキシン類 / アリール炭化水素受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高分解能GC-MSを用いたダイオキシン類の公定法と、簡易測定法であるレポータージーンアッセイ、並びに申請者らが開発したELISA法を用いて食品中に含まれるダイオキシン類を定量・比較検討することを目的とする。これまでの研究から、大腸菌で発現させたアリール炭化水素受容体(AhR)は、DNA結合能をもたず、申請者らが開発したSW-ELISA法には適さないことが分かっている。申請者らが開発したELISA法であるSW-ELIA法を改良するため(改良SW-ELISA法)、これに資するAhR源として、従来のラット肝臓細胞質画分に加えて、ダイオキシン類への応答が確認されている系統マウスのAhRおよびそのパートナータンパク質であるARNTを昆虫細胞発現系で発現させて使用することとした。これらの受容体タンパク質の昆虫細胞発現系の構築に向けて、本年度は、昆虫細胞発現系で使用するベクターに適したcDNAインサートの設計とクローニングを行った。具体的には、最終ベクターに導入するインサートのTAベクターへの導入を行った。AhRおよびARNTのインサートが導入されたTAベクターを大腸菌にトランスフォームして得られたコロニーを各24個選抜し、ミニスケールで培養後、抽出・精製したDNAを制限酵素切断により目的インサートが導入されているか、アガロースゲル電気泳動による確認を行った。このうち、候補となるインサートのシークエンス解析を行っている。また、昨年度に引き続き、改良SW-ELISA法に使用する抗体の検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年度は、産前産後の休暇および育児休業の取得のために研究を一時中断したため、進捗状況に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
従来予定していた研究期間を一年間延長して研究を遂行する。また、昨年度に予定した昆虫細胞発現系の構築ができていないため、昆虫細胞発現系にこだわらず、ウサギ網状赤血球翻訳システムの使用に切り替えることも検討する。
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Causes of Carryover |
平成28年度に産前産後休暇および育児休業を取得したため、研究を一時中断した。研究再開後の実施計画に基づき、助成金の一部を平成29年度に使用する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究再開後の実施計画に基づいて使用する。
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