2013 Fiscal Year Research-status Report
熱帯林おける土壌動物に起因する土壌呼吸の変動パターンを評価・予測するモデルの構築
Project/Area Number |
25850104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山田 明徳 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科, 准教授 (40378774)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 二酸化炭素 / 森林 / 土壌 / 熱帯 / 土壌動物 |
Research Abstract |
本研究では、土壌動物による森林土壌呼吸への影響を定量的に評価し、生態系炭素収支の正確な推定を目的としている。土壌呼吸測定装置一式(PP Systems社製EGM-4、ThetaProbe等)を購入し、現地での多点測定を想定した連続使用が可能なようにカスタマイズを行った。2013年7月~8月に現地(タイ・サケラート環境研究ステーション)に渡航して調査地の選定、測定方法のテスト、共同研究者との打ち合わせを行った。2013年12月に、測定方法の改良、乾季の調査計画に関する打ち合わせ等を行い、2014年3月に平成25年度の乾季データの測定を行った。 乾季データの測定においては、土壌動物の巣(アリ、シロアリの塚等)を中心として土壌呼吸量の測定を行った。測定結果からは周辺土壌呼吸への有意な影響が検出されているが、乾季における乾燥と高い気温の影響もあってか、地中での土壌動物の活動そのものを直接観察することが困難であった。今後はこの点を解決しつつデータをさらに蓄積していくことで、土壌動物の影響の評価を行っていく。同時に、測定方法についても、土壌動物をより網羅的に調査対象とすることが可能になるように、改良型の土壌呼吸チャンバーの試験を行いつつある。 また、本研究の最終的な目標である土壌呼吸の変動を評価・予測する新しいモデル構築のために、土壌動物の代謝や活動性、環境適応などに関して他の研究者と共同して研究を行ってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度においては、調査機器の購入、調査許可申請、調査地の下見、乾季における調査渡航を計画していたが、概ね予定通り遂行できた。また、調査そのものについても現地の研究協力者との連携により順調に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度以降も、当初の計画通りに推進していく。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Native architecture of the centriole proximal region reveals features underlying its 9-fold radial symmetry2013
Author(s)
Paul Guichard, Virginie Hachet, Norbert Majubu, Aitana Neves1, Davide Demurtas, Natacha Olieric, Isabelle Fluckiger, Akinori Yamada, Kumiko Kihara, Yuichiro Nishida, Shigeharu Moriya, Michel O. Steinmetz, Yuichi Hongoh, Pierre Gönczy
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Journal Title
Current Biology
Volume: 23
Pages: 1620-1628
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] シロアリ腸内細菌群集の多様性と進化2013
Author(s)
菅谷快斗, 山田明徳, 河内雅人, 松島慶, 井上潤一, 雪真弘, 守屋繁春, 大熊盛也, 本郷裕一
Organizer
第29回日本微生物生態学会大会
Place of Presentation
鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市)
Year and Date
20131123-20131124
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[Presentation] Comparative genomics of the nitrogen-fixing endosymbionts of the cellulolytic protists Pseudotrichonympha spp. in the gut of termites2013
Author(s)
Ajeng K. Pramono, Akinori Yamada, Hirokazu Kuwahara, Yuji Mochizuki, Takako Mabuchi, Osamu Kitade, Nathan Lo, Shigeharu Moriya, Atsushi Toyoda, TakehikoItoh, Moriya Ohkuma, Yuichi Hongoh
Organizer
18th International Congress on Nitrogen Fixation
Place of Presentation
フェニックス・シーガイア・リゾートワールドコンベンションセンター(宮崎県宮崎市)
Year and Date
20131018-20131018
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