2015 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯林おける土壌動物に起因する土壌呼吸の変動パターンを評価・予測するモデルの構築
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25850104
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山田 明徳 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (40378774)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 土壌呼吸 / シロアリ / 熱帯林 / 土壌動物 / 巣 |
Outline of Annual Research Achievements |
熱帯林の土壌呼吸は地球規模の炭素収支の重要な構成要素であるが、土壌呼吸に変動をもたらす環境要因、特に生物要因の理解が遅れている。これまで、土壌呼吸の変動要因として土壌動物が重視されることはなかったが、申請者らの研究によって、熱帯林の主要な土壌動物であるシロアリなどが注目されるようになってきた。本研究では、これら土壌動物が土壌呼吸に及ぼす影響を解明し、熱帯林全体に対して土壌動物に起因する土壌呼吸の変動パターンを評価・予測するためのモデルを構築する。 タイの乾燥常緑樹林において主にシロアリなどの土壌動物が土壌呼吸に及ぼす影響を明らかにし、土壌呼吸の変動パターンを評価・予測することを目的としている。本年度および研究期間全体を通して、季節毎に、500箇所での土壌呼吸量の測定(土壌動物の影響がランダムに現れる)、600箇所でのシロアリの大型巣周辺での土壌呼吸量の測定(当該シロアリの影響がある)、25箇所でのシロアリの小型巣からの呼吸量等を測定し、シロアリの密度などの環境データとともに、解析を行った。これらの結果、シロアリだけでも土壌呼吸の全体量に大きく影響を及ぼすこと、また、その影響は巣そのものや巣周辺の特定箇所で極めて局所的に現れることがわかった。これらのことは、従来のチャンバーによる土壌呼吸の測定などによる推定が過小評価であることや、土壌呼吸の変動要因として土壌動物を考慮することが極めて重要であることを示唆している。
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Research Products
(2 results)