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2014 Fiscal Year Annual Research Report

高水分梱包粗飼料の非破壊水分計測技術の開発

Research Project

Project/Area Number 25850180
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

松尾 守展  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物系特定産業技術研究支援センター 畜産工学研究部, 主任研究員 (70355113)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords粗飼料 / サイレージ / 水分 / 非破壊計測 / 電磁波
Outline of Annual Research Achievements

国内で生産される飼料の多くは,嫌気条件下で乳酸発酵しサイレージとして貯蔵される。サイレージ調製において原料の水分は発酵の成否に大きく影響するが,これまで水分等を測定するには原料のサンプリング,すなわち飼料およびラップフィルム等の被覆資材を破壊する必要があった。一方で近年は,水田転作等の作物として飼料イネやトウモロコシの作付が促され,近隣に畜産農家が存在しない地域でも国産粗飼料が生産,およびロールベール状で流通されるようになりつつあり,水分測定の必要性は一層高まっている。
そこで本研究では,ロールベールラップサイロ等の飼料を想定して,内部水分の非破壊計測技術を開発する目的で,サイレージへ電磁波を透過させるとともに内部水分との関係を検討した。
まず,ロールベールに触れずに電磁波を透過させる実験を行なった。水分20~80%のロールベール・ホーン型アンテナおよびベクトルネットワークアナライザを供試して電磁波を測定したところ,検出は可能だったがロールベール内での多重反射が認められ,透過した電磁波の減衰と内部水分との明確な関係性は認められないことが明らかとなった。
次に,電磁波伝送路の1つである導波管を活用して小規模実験を行なった。水分32~80%のトウモロコシサイレージを導波管へ封入して電磁波を透過させたところ,ベクトルネットワークアナライザで測定された電磁波の,サイレージ透過前後における位相および振幅の変化は,原料水分が同一の場合は導波管へ投入するサイレージの量や密度にかかわらず直線的な関係にあることが確認された。また,透過した電磁波と水分との関係を検討したところ,原料水分の変化に応じて位相と振幅の傾きは直線的に高まる傾向が確認され,サイレージ中の水分を非破壊計測できる可能性が見いだされた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] トウモロコシサイレージにおける電磁波伝搬特性と水分との関係 ~周波数2GHz周辺での検討~2015

    • Author(s)
      松尾守展,堀部雅弘,加藤悠人,橘保宏
    • Organizer
      2015年度日本草地学会信州大会
    • Place of Presentation
      信州大学伊那キャンパス(長野県上伊那郡南箕輪村)
    • Year and Date
      2015-03-26
  • [Presentation] マイクロ波を活用したロールベール内水分非破壊計測技術の検討 -周波数帯およびデータ解析方法の検討-2014

    • Author(s)
      松尾守展,浦川修司
    • Organizer
      第73回農業食料工学会年次大会
    • Place of Presentation
      琉球大学農学部(沖縄県中頭郡西原町)
    • Year and Date
      2014-05-18

URL: 

Published: 2016-06-01  

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