2014 Fiscal Year Research-status Report
対話研究会を活用した街路樹リスク管理システムの構築および検証
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25850238
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
細野 哲央 千葉大学, 園芸学研究科, 特任助教 (10638589)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 街路樹 / 公園木 / リスク管理 / 対話研究会 / 樹木点検 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に従い,予定通り下記のような各地で対話研究会を実施してきた。 樹木医実践技術講座(一般社団法人 日本樹木医会),群馬県市町村職員研修(群馬県環境森林部 緑化センター),街路樹研修会「公共樹木の安全は適切なリスク管理から」(一般社団法人 街路樹診断協会大阪支部、大阪歴史博物館講堂),千葉大学 柏の葉カレッジリンク・プログラム(千葉大学環境健康フィールド科学センター),一般社団法人街路樹診断協会総会講演(一般社団法人 街路樹診断協会),平成26年度花と緑の魅力あるまちづくり連絡会議講習会(静岡県・公益社団法人静岡県造園緑化協会),樹木と緑化の総合技術講座(一般財団法人日本緑化センター),街路樹診断マニュアル研修会(一般社団法人 街路樹診断協会),松戸ケナフの会総会(NPO法人松戸ケナフの会),技術講演会(中日本高速道路株式会社),倒木樹木調査(中日本高速道路株式会社),街路樹の緑化技術方針に関する意見交換会(一般財団法人日本緑化センター) これらの対話研究会を実施してきた結果,住民参加,研修会の継続的な実施,過剰な安全管理による樹木の機能低下の弊害等が街路樹,公園木のリスク管理上の最も大きな課題であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対話研究会の実施については予定よりも大きく進捗している。しかし,GISシステムの構築については,対話研究会を実施してきた結果,現状での優先順位が高くないことが分かってきていることもあり当初の予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き対話研究会を実施し,適切な街路樹リスク管理システムについて考察する。各地で対話研究会を実施してきた結果,住民参加,研修会の継続的な実施,過剰な安全管理による樹木の機能低下の弊害等が最も大きな課題として浮かび上がってきた。本年度はこれらの課題に応えるための調査,実験等を実施していく。 また,研究協力者らと年度末に街路樹リスク管理に関するシンポジウムを開催するための準備を行う。
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Causes of Carryover |
対話研究会を実施してきた結果,GISシステムの構築は現状での優先順位が高くないことが分かってきていることもあり,ほとんど費用が支出されていない。対話研究会の実施に伴う交通費・宿泊費については,先方から費用が供与されたことが多かったため,使用することが少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
各地で対話研究会を実施してきた結果,住民参加,研修会の継続的な実施,過剰な安全管理による樹木の機能低下の弊害等が最も大きな課題として浮かび上がってきた。本年度はこれらの課題に応えるための調査,実験等に費用を支出していく。また,積み残しているGISシステムに関連する調査研究についても費用を支出する。対話研究会については,開催地域を広げるとともに引き続き精力的に実施し,研究協力者らと年度末に街路樹リスク管理に関するシンポジウムを開催する。
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