2015 Fiscal Year Research-status Report
酵母の液胞内糖質のリサイクル機構と生理機能の解明~ヒト代謝疾患治癒への基盤構築~
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25850246
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
梅川 碧里 立命館大学, 生命科学部, 助教 (60633097)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストレス応答 / 栄養飢餓 / 糖質分解 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は出芽酵母のマンノシダーゼの活性制御機構の解析を行い、次の成果を得た。 本酵素の細胞内活性は、培地中の栄養条件に応じて制御されることが明らかとなった。すなわち、本酵素の細胞内活性は、糖質飢餓のみならず、窒素飢餓によっても強く誘導されることが判った。また本酵素は、栄養状態のセンシングに関わるthe target of rapamycin complex 1経路及びprotein kinase A経路を介して、ストレス応答性転写因子Msn2/4によって発現誘導されることが明らかとなった。さらに、本酵素はオートファジーを介して液胞へ輸送されることにより、液胞プロテアーゼ依存的なプロセシングを介して活性化される可能性が示唆された。以上の研究成果はBiochim Biophys Acta.(2016)1860:1192-1201.に掲載された。また、本酵素の制御に関わる新規遺伝子を見出しており、現在解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度中に産前産後休暇を取得したため、研究課題を遂行できない時期があったが、学術雑誌に成果をまとめることができた。また、新たな展開を期待できる研究成果も得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度中に見出した、マンノシダーゼの活性制御に関わる新規遺伝子の機能の解析を中心に進める。
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Causes of Carryover |
平成27年度に産前産後休暇を取得し、本科研費の期間延長を行ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究課題の遂行のための試薬や物品費に充てる。また、酵母遺伝学フォーラムや生化学会などの国内学会で発表する計画であり、その参加費及び旅費に充てる。また、7月に米国フロリダで行われる国際学会の参加費及び旅費として使用する計画である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Guidelines for the use and interpretation of assays for monitoring autophagy (3rd edition)2016
Author(s)
Klionsky DJ, Abdelmohsen K, Abe A, Abedin MJ, Abeliovich H, Acevedo Arozena A, Adachi H, Adams CM, Adams PD, Adeli K, Adhihetty PJ, Adler SG, Agam G, Agarwal R, Aghi MK, Agnello M, Agostinis P, Aguilar PV, Aguirre-Ghiso J,(他省略), Umekawa M,(他省略) (全2467名、研究代表者2144番目)
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Journal Title
Autophagy
Volume: 12
Pages: 1-222
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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