2014 Fiscal Year Annual Research Report
インドリンスピロアミナール骨格を有するネオキサリン類の効率的合成と創薬研究
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25860010
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山田 健 北里大学, 大学院感染制御科学府, 助教 (00608367)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 全合成 / インドール / αーヒドロキシアミド / イソシアニド / ニトロン / ピリドン / 抗トリパノソーマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、特異なインドリンスピロアミナール骨格を有するネオキサリンの効率的な全合成経路を確立し、類縁天然物を含む様々なアナログを合成・生物活性評価し、本化合物群をリードとした新規薬剤開発の可能性を探ることを目的としている。 昨年度までに、光学活性3a-ヒドロキシフロインドリンの立体化学を利用したリバースプレニル基の立体選択的導入、適した位置に窒素原子を有するインドリンのニトロンへの酸化を経由したインドリンスピロアミナール骨格構築およびZ-デヒドロヒスチジンの光異性化反応を鍵としてネオキサリンの初の全合成を達成し、Journal of American Chemical Societyに公表した。さらに反応経路を精査し、ネオキサリンの全合成に掛かる工程数25、10.1%まで総収率を改善させることが出来ている。 当該年度は、本経路を基にネオキサリンの類縁天然物の全合成に着手し、メリアグリンA、グランジコリンAおよびオキサリンの初の全合成を達成した。 合成したネオキサリン類および、その合成中間体のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌やバンコマイシン耐性腸球菌を含む抗菌活性、抗線虫活性、抗マラリア活性、アフリカ睡眠病の起因寄生虫であるトリパノソーマに対する抗原虫活性を評価した。その結果、合成中間体の一部がトリパノソーマ(trypanosoma brucei brucei GUTat 3.1)に対して中程度の殺原虫活性を示すことを初めて明らかとした(IC50 = 7.03 microg/mL)。上記結果をまとめ現在論文を投稿している。 また、本合成過程で新規に開発した3,5,6-トリフルオロ-2-ピリドンを用いたイソシアニドとアルデヒドのα-付加反応の基質一般性、反応メカニズムの研究を進め、別途European Journal of Organic Chemistryに論文を公表した。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Concise Asymmetric Total Synthesis of Neoxaline Family2014
Author(s)
Tetsuya Ideguchi, Takeshi Yamada, Tatsuya Shirahata, Tomoyasu Hirose, Akihiro Sugawara, Yoshinori Kobayashi, Satoshi Omura, Toshiaki Sunazuka
Organizer
Advanced Molecular Transformation by Organocatalysts 2nd International Conference & 7th Symposium on Organocatalysis
Place of Presentation
Bunkyo-ku, Tokyo, Tokyo University
Year and Date
2014-11-21 – 2014-11-22
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