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2014 Fiscal Year Annual Research Report

マスト細胞におけるリゾホスファチジルセリン(LysoPS)ターゲット分子の同定

Research Project

Project/Area Number 25860041
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

巻出 久美子  東北大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (30519773)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords脂質メディエーター / 受容体 / マスト細胞
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではリゾホスファチジルセリン(LysoPS)によるマスト細胞の脱顆粒反応促進を担うターゲット分子の同定を目的としている。また、その候補分子として、近年リゾリン脂質反応性が報告されているTRPチャネル分子ファミリーに着目して解析を進めている。今年度は、ラット腹腔マスト細胞(RPMC)にsiRNAを導入してTRPチャネルファミリー分子をノックダウンすることによりLysoPS応答性に関与する分子の同定を試みた。一般的にRPMCの培養および初代培養細胞へのsiRNA導入は難易度が高いとされているが、詳細な検討により、エレクトロポレーションによるsiRNAの導入で、細胞の生存率40~60%および50~70%の導入効率を達成することができた。この系を用い、前年度RPMCにおいて高発現していることを見出したTRP分子について発現抑制率と脱顆粒反応性を調べた。一次スクリーニングで、TRPM7分子の発現抑制により脱顆粒反応の抑制が認められた。そこで、複数のコンストラクトについてさらに解析を行ったところ、発現抑制効果と脱顆粒抑制効果に相関性が認められず、一部のコンストラクトにおけるオフターゲット効果である可能性が高いと判断した。よって、本ストラテジーによる目的遺伝子の同定には至らなかった。
これまでに有機合成したLysoPS誘導体を用いた解析から、LysoPSによるマスト細胞の脱顆粒促進反応において、メチル基を導入したリゾホスファチジルスレオニン(LPT)がLysoPSよりも約十倍強い活性を有することを見出している。今年度、さらにLysoPS誘導体の脱顆粒促進活性を評価し、LysoPSに比べて約100倍強力なスーパーアゴニストを見出した。誘導体が結合したカラムを用いたアフィニティー精製や発現クローニングに有用と考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マスト細胞上のリゾホスファチジルセリン受容体の同定2014

    • Author(s)
      川名裕己、井上飛鳥、巻出久美子、青木淳賢
    • Organizer
      第7回リピッド合同カンファレンス
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      2014-09-18

URL: 

Published: 2016-06-01  

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