2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25860048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
小林 哲夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (80433994)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 一次繊毛 / 中心小体 |
Research Abstract |
申請者は、Kif24と複合体を形成するTalpid3とCep290の一次繊毛形成における役割を解析し、以下の知見を得た。 1. Talpid3は中心小体タンパク質であるKif24, CP110, Cep97, Cep290と複合体を形成する、2. Talpid3は中心小体のDistal endに局在する、3. Talpid3とCep290はCentriolar Satellitesに局在するタンパク質であるPCM1と相互作用し、Centriolar Satellitesの分布を制御する、4. Talpid3とCep290はRab8の中心小体への局在化に必要である、5. Talpid3は繊毛小胞の初期形成、Cep290はそれに続く繊毛小胞の巨大化に必要である 以上の結果から、Kif24と結合するTalpid3とCep290が、Centriolar Satellitesの分布とその後に起こる繊毛小胞形成を制御することにより、一次繊毛形成の初期段階に寄与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Kif24と複合体を形成するTalpid3とCep290の一次繊毛形成過程における役割を明らかにすることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
一次繊毛サイクル(細胞周期中、一次繊毛形成・消失過程)におけるKif24の機能的役割と活性制御システムを明らかにするために、以下の実験を計画している。 1) Kif24による一次繊毛消失制御機構の有無の検証 2) Kif24と結合することが分かったPlk1によるKif24のリン酸化、及びKif24の微小管分解活性制御機構の有無の検証 3) 網羅的Kif24結合タンパク質の探索により同定されたKif24結合分子群の細胞周期中、一次繊毛形成・消失過程における機能的役割の解析
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Research Products
(5 results)