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2013 Fiscal Year Research-status Report

分子標的薬によるオキサリプラチン誘発末梢神経障害の治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 25860071
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

椿 正寛  近畿大学, 薬学部, 講師 (30434856)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsオキサリプラチン / 末梢神経障害 / シグナル伝達因子
Research Abstract

本研究はオキサリプラチンによる末梢神経障害発症機序の解明とその抑制薬の開発を目的としている。平成25年度はオキサリプラチン末梢神経障害に関わるシグナル伝達因子の同定を試みた。その結果、マウスでのオキサリプラチンによる冷刺激痛覚過敏症状及び機械的刺激痛覚過敏症状発現時において、脊髄における数種のシグナル伝達因子の活性化を認めた。また、その阻害薬によりオキサリプラチン誘発末梢神経障害を抑制できることを見出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度において、オキサリプラチン末梢神経障害に関わるシグナル因子の同定を試みた。その結果、マウスでのオキサリプラチンによる冷刺激痛覚過敏症状及び機械的刺激痛覚過敏症状発現時において、脊髄における数種のシグナル伝達因子の活性化を認めた。また、その阻害薬によりオキサリプラチン誘発末梢神経障害を抑制できることを見出した。さらに、詳細なオキサリプラチン誘発末梢神経障害発症機構についても解析中である。
これらのことから、研究計画通り、おおむね順調に進行していると考える。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度はオキサリプラチン誘発末梢神経障害発症機構を引き続き検討を進める。平成25年度ではオキサリプラチン誘発末梢神経障害発症に関与するシグナル伝達因子の活性化を認めており、その阻害薬による末梢神経障害を抑制できることを認めている。そのため、これらの詳細な作用機構を明らかにする。また、これらの成果は論文投稿の準備を進めている。
平成26年度における研究計画は、脊髄における痛みに関わる受容体としてTRPファミリーの関与が考えられるので、この因子を中心に検討を進めていく。
また、担癌マウスを用いた検討によりシグナル伝達因子阻害薬でのオキサリプラチンによる抗腫瘍効果に影響を与えるかも検討する。
また、これらにより成果が得られれば、順じ、論文投稿や学会発表を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度の研究計画では、必要な実験試薬及び実験動物の購入を行って検討を進めた。しかし、計画を遂行する中で他の業務などにより検討が若干、進められなかったことが挙げられる。また、平成25年度での研究費を平成26年度に充て、平成26年度に精力的に研究計画を進めていく予定である。
平成26年度では、平成25年度及び平成26年度の研究費をマウス購入費に充てる。オキサリプラチンの末梢神経障害発症メカニズムを解明する上で、マウスの購入は必要である。また、オキサリプラチン末梢神経障害発症機序に関与する因子の検討のためPCR arrayなどの購入を予定しており、これらについても執行しなかった研究費をあてる。さらに、詳細なシグナル伝達因子の解析を行うため、必要な抗体や試薬の購入を行い、研究課題を遂行する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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