2013 Fiscal Year Research-status Report
抗HIV活性天然物ビヨウヤナギンAをモチーフとした、新しい抗HIV薬リードの開発
Project/Area Number |
25860074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 直伸 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (40455598)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 抗HIV活性物質 / 天然物質 |
Research Abstract |
ビヨウヤナギンAはテルペノイド部分とスピロラクトン部分からなる特異な化学構造をもつ抗HIV活性天然物質である。 抗HIV活性天然物ビヨウヤナギンAの誘導体ライブラリ作成のため、誘導体の前駆体とする天然物の調製を行った。すなわち、テルペノイド部分の前駆体とする天然物を得るため、海綿動物ならびに植物に含まれる成分を探索した。この結果、Agelas属海綿よりブロモピロールアルカロイド、Halichondria属海綿よりセスキテルペノイド、Plakortis属海綿よりオキシリピン、Hyrtios属海綿よりインドールアルカロイド、ヤマハッカ属植物よりジテルペンを単離した。一方、スピロラクトン部分前駆体とビヨウヤナギンA類縁体を得るため、国内で5種のオトギリソウ科植物を採取し、抽出エキスを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ビヨウヤナギンA誘導体のテルペノイド部分前駆体となる、多様な天然物を得ることができた。一方、スピロラクトン部分前駆体とビヨウヤナギンA類縁体を得るための抽出エキスの確保を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度に採取したオトギリソウ科植物の抽出エキスに含まれる、スピロラクトン部分前駆体とビヨウヤナギンA類縁体を探索する。さらなるビヨウヤナギンA類縁体の確保のため、オトギリソウ科植物の採取を行う。テルペノイド部分前駆体とスピロラクトン部分前駆体より、ビヨウヤナギンA誘導体ライブラリを作成し、抗HIV活性評価ならびに構造活性相関の検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
植物採取のための旅行日程の工夫により、使用額に差が生じた。 消耗品費とし、円滑に研究を推進する。
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Research Products
(12 results)