2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25860139
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 義晃 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, テニュアトラック助教 (50511044)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | microRNA / 腱・靭帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
腱・靭帯での特異性が高い発現を示す転写因子MkxのVenusノックインマウス胚を用いて、Venus陽性細胞をソーティングし、taqman arrayにより網羅的に腱・靭帯で発現するmicroRNA (miRNA)をスクリーニングした。その結果、腱および軟骨で発現が高いmiRNAを同定した。本miRNAのノックアウトマウスをCRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術を用いて作製した。本ノックアウトマウスは、正常に繁殖可能で、発生においても見かけ上正常で、体重差も野生型と変化はなかった。2ヶ月齢のノックアウトマウスの腱における表現型は、大きな変化は見られなかった。今後は老齢マウスについても詳細に調査する予定である。また、前年度に行った、約5000遺伝子のUTR, coding領域を含む全長cDNA配列をルシフェラーゼ遺伝子の3’UTR領域に挿入したレポーターライブラリーを用いて行った、miRNAの標的遺伝子のスクリーニングにより3つの標的遺伝子を同定していたが、これら3遺伝子について、過剰発現による内在性の当該遺伝子の発現抑制の確認、さらに各種変異を導入したレポーターベクターによる標的配列の同定を行い、これら3遺伝子が直接の標的遺伝子であることを確認した。興味深いことに、この内の1つはcoding領域を標的としており、coding領域を含むcDNAを挿入したレポーターライブラリーを用いたスクリーニングでなければ同定が難しい標的遺伝子であり、このスクリーニングシステムの有用性が示された。
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Research Products
(1 results)