2013 Fiscal Year Research-status Report
上皮極性輸送における新規分子Rab8BPの機能解析
Project/Area Number |
25860140
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉村 信一郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60584521)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | Rab8 / 細胞内膜輸送 |
Research Abstract |
我々はこれまでにRab8に結合する新規因子、Rab8BPを同定し、解析を行ってきたが今回さらに詳細な解析を行った。まず、Rab8BPに結合する分子の探索を行い、RabBP interacting protein (Rab8BPIP)が特異的に結合することを見いだした。 このタンパク質の細胞内局在をRab8、Rab8BPと共に間接蛍光抗体法にて観察したところ、これら三者はendocytic recycling compartment (ERC)において共局在することが確かめられた。現在これらの細胞内タンパク質輸送への機能を調べるために、非極性細胞(HeLa)や極性細胞(小腸上皮初代培養)に対して、Rab8BP、およびRab8BPIPをノックダウンして様々なcargoの輸送を調べているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までにRab8に結合する分子が細胞内に確かに共局在し、共に機能することを示唆する結果を得られた。よってRab8とその結合分子の結合をより確かめられたという点で当初の予定通りに実験が進んで言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
Rab8は上皮極性細胞において頂端面方向の輸送を制御していることがマウスを使った実験によって明らかになっている。この現象は小腸初代培養を用いた試験管内に実験においても再現できており、この実験系を用いることでRab8BPやRab8BPIPの機能も明らかになると考えられる。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を使用したため、当初の見込額とは執行額は異なったが、研究計画には変更がなく、予定通り研究を進めていく。 学会発表、研究打ち合わせ等に使用予定である。また、初代小腸培養細胞をのための培地、サプリメント、培養皿、試験管等を購入予定である。さらにshRNA作製に関わる試薬等も購入予定である。
|
Research Products
(2 results)