2013 Fiscal Year Annual Research Report
細菌EPIYAエフェクターが模倣する宿主タンパク質プラグミンの感染における役割
Project/Area Number |
25860315
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齊藤 康弘 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30613004)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 細菌エフェクター / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
cagA遺伝子陽性ピロリ菌の胃内持続感染は胃粘膜病変の発症に深く関わる。cagA遺伝子産物であるCagAタンパク質は胃上皮細胞内に直接侵入後、EPIYAモチーフにてチロシンリン酸化を受ける。申請者らはEPIYAモチーフをもつ宿主細胞内タンパク質としてPragminを同定し、宿主細胞内でCagAがPragminを模倣し、Srcファミリーキナーゼの活性を抑制することを見出した。他の病原性細菌もEPIYAエフェクターを有することや、Srcファミリーキナーゼの活性が宿主免疫応答に必要であることから、細菌EPIYAエフェクターによるPragmin機能の模倣が感染において重要であると推察された。本研究ではPragmin遺伝子欠損マウスを作製し、Pragminの生体内機能に加え、感染におけるPragminの役割を解明し、感染による疾病の新規治療法開発を目指した。
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