2014 Fiscal Year Annual Research Report
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群由来黄色ブドウ球菌の病原性発現機序に関する研究
Project/Area Number |
25860321
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
久恒 順三 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (40513180)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細菌 / ゲノム / 蛋白質 / 微生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度の研究成果として、検討課題A)「皮膚組織への菌付着に関するSkipの宿主因子によるプロセッシングに関する解析」において、SkipのN末領域のAドメインを欠損させた株は、ヒト血清及びヒト由来プラスミンでは切断されないことがわかった。また、Skip高産生株で認められる菌凝集反応が、Aドメイン欠損株では全く認められなかった。さらに、ヒト血清、または、ヒト由来プラスミンをSkip発現株に作用させ、Skip切断部位をMALDI-TOF/MSにより探索したところ、SkipのN末端側からAドメイン内に位置する僅か約20残基付近でほぼ限定切断されていることが判明した。ノックインマウスを用いたSkip発現株の皮膚への付着解析については、上記の実験に予想以上に時間を費やしたため、実施できなかった。 一方、検討課題B)「Skipプロモーターへの転写因子群の結合比較」について、平成25年度に予想以上に進展し、研究実績で報告したように、Skip高発現しているimpetigo/SSSS原性株は、sarTとsauの遺伝子間領域に6塩基欠損があるためにSkip発現の負の制御因子MgrAが結合できず、SarT及びSarU発現が増大するために、結果的にSkipが過剰発現していることがわかった。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Application of moisturizer to neonates prevents development of atopic dermatitis.2014
Author(s)
Horimukai K, Morita K, Narita M, Kondo M, Kitazawa H, Nozaki M, Shigematsu Y, Yoshida K, Niizeki H, Motomura K, Sago H, Takimoto T, Inoue E, Kamemura N, Kido H, Hisatsune J, Sugai M, Murota H, Katayama I, Sasaki T, Amagai M, Morita H, Matsuda A, Matsumoto K, Saito H, Ohya Y.
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Journal Title
J Allergy Clin Immunol.
Volume: 134
Pages: 824-830
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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