2014 Fiscal Year Research-status Report
インフルエンザウイルス感染モデルにおける長期生存型抗体産生細胞の維持機構の解明
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25860377
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
小野寺 大志 国立感染症研究所, その他部局等, 主任研究官 (90513143)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 免疫記憶 / インフルエンザウイルス / 感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度では、これまで明らかにしてきたインフルエンザワクチンによって形成されたインフルエンザウイルス特異的記憶B細胞からの長期抗体産生細胞の供給メカニズムにおいて、どのような記憶B細胞サブセットが関与しているのかを解析した結果、記憶B細胞サブセットの中でもCD273陽性記憶B細胞が供給源になっていることを明らかにした。更にその分子メカニズムを解明する一環としてこの記憶B細胞サブセットの遺伝子発現パターンを他の記憶B細胞と比較解析した結果、ZBTB20, ZBTB32, Smyd2等の長期生存型抗体産生細胞での発現上昇、またその分化に関与していると報告されている転写因子の発現が顕著に上昇していることを明らかにした。これらのことより、本年度は長期生存型抗体産生細胞の供給に関わる記憶B細胞サブセットの同定、またそこに関わると考えられる転写因子群の候補を絞り込んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、長期生存型抗体産生細胞の供給に関わると考えられる転写因子群を絞り込みを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、平成27年度では平成26年度の結果を踏まえ、長期生存型抗体産生細胞の供給に関与すると考えられる転写因子をインフルエンザウイルス特異的抗体遺伝子発現B細胞へ遺伝子導入し、in vivo スクリーニングの系を用いて、実際に関与している遺伝子を特定する。
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Causes of Carryover |
当初研究計画で使用予定であった分子生物学用試薬の購入を実験計画の修正に伴い次年度に繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該年度に行う予定であったB細胞への遺伝子導入実験に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)