2014 Fiscal Year Annual Research Report
In-situマーカーとしての尿中エキソソームを用いた尿路上皮系細胞機能の解明
Project/Area Number |
25860413
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
中山 亜紀 文京学院大学, 保健医療学部, 助手 (00599425)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | エクソソーム / プロテオーム / 免疫電子顕微鏡法 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.免疫電顕法による尿中エクソソーム検出のための基礎的条件検討 エクソソームの代表的なマーカーであるCD63を検出するため、固定時間、固定液濃度、および抗体希釈倍率について、最適条件を得た。また、腎尿細管ヘンレ上行脚に発現する Na-K-2Cl cotransporter 2 (NKCC2)についても検出し、腎特異的なエクソソームの確認を行った。
2.尿中エクソソームタンパク質の個人間差についての検討 健常人6名(男女各3名、平均年齢21.2 ± 0.41歳)から提供を受けた尿を用い、エクソソームを分離した。各尿中エクソソームタンパク濃度は平均14.3 ± 1.78 mg/mLであった。また、1.で確立した方法を用い、CD63陽性エクソソームを透過型電子顕微鏡法によって検出し、直径を測定した。各対象者のCD63陽性エクソソームの直径は、プール尿で測定した平均値である45.8 ± 17.6 nmに近似しており、エクソソーム直径の個人間差は極めて小さいことが明らかになった。本結果は、今後エクソソーム小胞上の腎・尿路系細胞マーカーを検出し、個人間の比較を行う際の必要な情報と成り得る。
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Research Products
(8 results)