2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25860438
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
宮澤 伊都子 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (20649305)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腎洞内脂肪 / 異所性脂肪 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のコホートは滋賀県草津市の地域住民から無作為に抽出された男女約1200人(40歳~79歳)を対象としている。 1)ベースライン調査時の腎洞内脂肪の評価用の画像データベースを作成し、腎洞内脂肪の定量的評価を行った。腎洞内脂肪の定量については画像解析用の特殊なソフトウェアを用いて行った。放射線科医師、放射線技師、ソフトウェア会社に相談のうえ、米国Framingham研究の方法に準じて作成した腎洞内脂肪測定マニュアルに従って、研究補助員により、腎洞内脂肪の計測を行っている。 2)フォローアップ調査時の腎洞内脂肪の画像データベースを作成し、腎洞内脂肪の定量的評価を行った。1)と同様の手順により、腎洞内脂肪の計測を行っている。 3)ベースライン調査時に採血した保存検体を用いて、血中シスタチンCの測定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベースライン調査時、フォローアップ調査時の腎洞内脂肪の計測を同時に進行しており、のべ864件の測定を終了し、現在も作業を進めている。 またベースライン調査時の保存検体を用いた血中シスタチンCの測定は1092件行った。
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Strategy for Future Research Activity |
ベースライン調査時、フォローアップ調査時の腎洞内脂肪の計測を引き続き行う。測定終了後は既存のベースライン調査データベースと、腎洞内脂肪の定量結果を統合し、ベースライン調査データベースを構築する。作成したデータベースをもとに、腎洞内脂肪と腎機能および血圧等の腎機能に関連する因子、潜在性動脈硬化関連指標、肥満指標等との関連について、横断的解析を行う。フォローアップ調査データについても腎洞内脂肪の増大と腎機能の変化、さらに腎機能に関連する様々の生活習慣・危険因子、および潜在性動脈硬化指標の継時的変化との関連について、縦断的な解析を行う。分析の結果は学術集会への発表を行い、論文作成を行う。
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Causes of Carryover |
腎洞内脂肪の測定作業がまだ終わっていないこと、そのためにまだ結果の分析が進んでおらず、学術集会などでの発表を行っていないため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
腎洞内脂肪の定量作業をなるべく早く進め、測定結果を分析する作業に入る。 分析結果をまとめ、学術集会などで発表を行う。
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