2016 Fiscal Year Annual Research Report
Association between renal sinus fat volume and metabolic factors in Japanese men
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25860438
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
宮澤 伊都子 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (20649305)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腎洞内脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
CT画像データベースよりベースライン時、フォローアップ時の腎洞内脂肪体積および面積の計測を同時に進行し、のべ960件の測定を終了した。測定結果は既存のベースライン調査およびフォローアップ調査データベースと統合した。また血清シスタチンCの測定結果もベースライン調査データベースと統合した。腎洞内脂肪の経年的変化を検討し、腎洞内脂肪と肥満指標、腎機能、血圧や脈拍等の古典的な動脈硬化危険因子との関連を横断的、縦断的に検討した。腎洞内脂肪測定が可能であった808人のうち、ベースライン時、フォローアップ時の両方で腎洞内脂肪を測定できた777人を分析の対象とした。平均年齢は64.4±3.7歳、平均観察期間は4.9±1.3年であった。ベースライン時の腎洞内脂肪体積は7.3±6.0㎝3、腎洞内脂肪面積は2.4±1.9㎝2であった。 ベースライン時の横断的分析において、腎洞内脂肪体積・腎洞内脂肪面積と各肥満指標との間にはいずれも有意な正の相関が認められた。相関係数はそれぞれ、体重0.07・0.09、体脂肪率0.09・0.10、内臓脂肪面積0.09・0.12、皮下脂肪面積0.10・0.11であった。腎機能の指標であるeGFRやシスタチンCとの有意な関連は認められなかった。また、頸動脈IMTや血圧脈波伝播速度といった潜在性動脈硬化性指標との関連も認められなかった。炎症性マーカーとして、CRPとの関連は認めなかったが、フィブリノーゲンとは有意な正の相関関係を認めた(相関係数0.08・0.08)。フォローアップ時の腎洞内脂肪体積は10.1±7.6㎝3、腎洞内脂肪面積は3.1±2.0㎝2であり、有意な増加を認めた。
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Research Products
(1 results)