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2015 Fiscal Year Annual Research Report

血漿アルドステロン高値はメタボリック症候群進展の予知因子である

Research Project

Project/Area Number 25860453
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

野原 夢  久留米大学, 医学部, 助教 (10647811)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords疫学 / メタボリック症候群 / アルドステロン
Outline of Annual Research Achievements

本研究では1999年の大規模検診の受診者で、40歳以上の1235名を対象とし、統計・解析を行った。1999年のアルドステロン値で対象者をを3分位に分けて比較したところ、アルドステロン値が高いほどBMIやウエスト径は大きく、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IR、尿酸値、総コレステロール値や中性脂肪値が高値であった。
そこで、糖尿病治療中、空腹時血糖値≧126mg/dL、HbA1c値≧6.0%、HOMA-IR≧1.73(インスリン抵抗性の判定基準をHOMA-IR≧1.73とした)の者を除外した564名を対象とし、2009年の大規模検診でのデータと比較、検討を行った。まず、インスリン抵抗性進展の有無で対象者を2群に分け背景因子を比較したところ、進展のあった群ではBMIやウエスト径が有意に大きく、収縮期および拡張期血圧が有意に高く、高血圧治療歴を有する者の割合が有意に高かった。さらに、アルドステロン濃度(3分割)とインスリン抵抗性の進展との関連を解析した結果、各交絡因子で補正後も、アルドステロン高値はインスリン抵抗性進展の有意なリスク因子であった。しかしこの時点でのメタボリック症候群の進展に関しては有意な結果は得られなかった。
今回の結果からは、アルドステロンはインスリン抵抗性進展と強い正の相関を示すことが明らかとなったが、これはつまりアルドステロンが独立してメタボリック症候群の前段階といえるインスリン抵抗性進展に作用していると考えられた。本研究は健康な一般住民を対象としており、メタボリック症候群の進展に関しては疫学的な有意な結果をもたらすにはより長い年月がかかると考えられる。現在2014年より追跡調査を進行しており、現時点でおよそ50%の追跡を完了している。今後の解析によりメタボリック症候群進展に関して有意な結果が得られるものと考えており、引き続き、努力していく。

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Published: 2017-01-06  

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