2015 Fiscal Year Annual Research Report
ABO式血液型遺伝子の発現制御に関わる転写ファクトリーの解明
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25860486
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高橋 遥一郎 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50640538)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 血液型 / ABO / 転写調節 / エンハンサー / 細胞分化 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1.ABO遺伝子が近傍遺伝子と協調的に転写される機序の解明、2.ABO遺伝子の発現機序等の特定、3.これらの研究を応用して亜型を含む血液型の正確な遺伝子診断を可能とすること、であった。さらに平成25年度の研究実績により、4.新たに同定された+36.0kb siteの機能解析、が研究目的として追加され、平成26年度の研究実績からは、CRISPRシステムによる遺伝子編集技術や薬剤刺激による分化誘導を通じたABO遺伝子の発現解析が計画されていた。また当初より、平成26年度以降の研究実施計画としては、上皮系細胞における転写調節領域を探索すること、が挙げられていた。 これらの目的及び計画に対し、以下の実績を得た。1.CRISPRシステムによる遺伝子編技術を応用することで、エンハンサー機能の解析が深化した。即ち、+5.8kb site、+36.0kb site及びその他のエンハンサー候補領域が欠失した細胞を作成してABO遺伝子の発現量の変動を解析できるようになった。その結果、細胞の分化段階によってエンハンサー活性の程度に著しい差が表れることが推測された。2.上皮系細胞における転写調節領域候補(エンハンサー領域候補)が同定され、そこに関与する転写因子の存在が明らかになった。詳細な検討が行われている最中である。3.ヒストン脱アセチル化酵素による刺激で赤白血病細胞K562の分化が促進されるが、その過程でABO遺伝子の発現量が低下することが示された。この現象に上記の転写調節領域が関与するか否か、またこの現象が輸血・移植医療に応用されるか否かは興味深い所であり、今後のさらなる研究が必要であると思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Blood group B gene is barely expressed in in vitro erythroid culture of Bm-derived CD34+ cells without an erythroid cell-specific regulatory element.2015
Author(s)
Sano R, Nogawa M, Nakajima T, Takahashi Y, Takahashi K, Kubo R, Kominato Y, Yokohama A, Tsukada J, Yamao H, Kishida T, Ogasawara K, Uchikawa M.
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Journal Title
Vox Sanguinis
Volume: 108
Pages: 302-309
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] A 3.0-kb deletion including an erythroid cell-specific regulatory element in intron 1 of the ABO blood group gene in an individual with the Bm phenotype.2015
Author(s)
Sano R, Kuboya E, Nakajima T, Takahashi Y, Takahashi K, Kubo R, Kominato Y, Takeshita H, Yamao H, Kishida T, Isa K, Ogasawara K, Uchikawa M
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Journal Title
Vox Sanguinis
Volume: 108
Pages: 310-313
DOI
Peer Reviewed
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