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2014 Fiscal Year Research-status Report

卵膜由来間葉系幹細胞を用いた炎症性腸疾患に対する新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 25860515
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

桂田 武彦  北海道大学, 大学病院, 助教 (90507592)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords間葉系幹細胞 / 卵膜 / 炎症性腸疾患
Outline of Annual Research Achievements

前年度に動物モデルに対する卵膜間葉系幹細胞(MSC)の効果を明らかにしたが、本年度は主に培養系を用いてその機序について解析を行った。
卵膜MSCによる炎症性サイトカインmRNA発現抑制の機序を詳細に検討するため、TLR4を恒常的に発現するHEK293/TLR4細胞およびマウス由来マクロファージであるRAW264.7細胞を卵膜MSCと共培養、または卵膜MSCの培養上清(MSC-CM)により培養し、LPSで刺激後のTNF-αのmRNAの発現量を調べた。MSCとの共培養、MSC-CMによる培養のいずれにおいてもTNF-αのmRNA発現が抑制されることを確認した 。MSC-CM中での培養でも抑制効果を示したことから、MSCが分泌する液性因子が免疫調節作用に関与する可能性が示唆された。次に、TNF-αのmRNAの転写制御に関与するとされているNF-κB経路への影響を調べるため、NF-κB応答配列を有するレポーター遺伝子を用いてLuciferase Assayを行った。TNF-α刺激後のHEK293細胞、LPS刺激後のHEK293/TLR4細胞において、MSC-CM中での培養によりNFκB活性が抑制されることが明らかとなった。さらに、NF-κB経路の上流に位置するIκBのリン酸化に卵膜MSCが与える影響を検討するため、HEK293/TLR4細胞におけるIκBのリン酸化に対するMSC-CMによる変化をWestern Blottingを用いて確認したところ、IκBのリン酸化に変化は認められなかった。このことから、IκBのリン酸化より下流、NF-κBの応答配列への結合までの過程に、MSCが分泌した液性因子が何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

今年度と次年度はin vitroの系での機序解析を行う予定であったが、目標はほぼ達成できた。

Strategy for Future Research Activity

in vitroの系ではMSCの培養上清で抗炎症効果を発揮したため、培養上清が動物モデルに対しても効果を示すのか確認する。また、培養上清中に含まれる重要な因子を同定する。

Causes of Carryover

in vitroの実験が予定より早く終了し、物品費を節約できた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の動物実験に用いる物品費として使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 羊膜由来間葉系幹細胞による炎症シグナルの制御2014

    • Author(s)
      大西礼造、大西俊介、東亮佑、山原研一、吉松淳、桂田武彦、大久保直登、中川宏治、武田宏司、坂本直哉
    • Organizer
      第22回日本胎盤学会学術集会
    • Place of Presentation
      芝蘭会館(京都市)
    • Year and Date
      2014-10-03

URL: 

Published: 2016-06-01  

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