2014 Fiscal Year Annual Research Report
STAMマウスを用いた腸粘膜バリアー機能改善によるNASH進展阻止の試み
Project/Area Number |
25860525
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
本田 穣 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20643547)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | NASH / タイトジャンクション / 調粘膜バリアー / STAMマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は糖尿病を背景に脂肪肝を発症し、炎症や肝線維化を経て肝硬変に至るとともに肝癌の発症母地となる。近年NASHにおける腸肝連関、すなわち腸管粘膜透過性の亢進とそれに伴う腸管細菌叢由来成分の肝への影響がNASH増悪因子として注目されている。申請者らは1型糖尿病を背景に高脂肪食投与により脂肪肝からNASH、肝硬変を経て肝癌を発症する新しい動物モデル(STAMマウス)を作成した。本研究ではSTAMマウスへの低濃度DSS(デキストラン硫酸Na)投与による腸管粘膜バリアー機能低下が、NASHの病態を悪化させ肝癌発症増加に繋がるかを腸肝の細胞間結合蛋白の発現から解析する。さらに、腸管粘膜バリアー機能改善効果を有する薬剤イルソグラジン投与により、NASH進展・肝癌発症を防げるかを検証することを目的とする。 平成26年度は平成25年度に行った腸管粘膜バリアー機能低下の指標としてのSTAMマウスにおける腸上皮細胞間接着分子発現解析のqPCR解析を行うと同時に、同分子の肝臓での発現解析を行った。結果として脂肪肝状態でZo-1の発現の有意低下とNASH状態でのclaudin1, occuludin, connexin43発現増加をみとめたが、免疫蛍光法での解析では有意差を示せなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Endoscopic submucosal injection of a synthesized anti-CHST15 dsRNA for sulfated glycosaminoglycan is a safe and beneficial treatment for patients with Crohn’s disease who do not respond sufficiently to the conventional treatment.2014
Author(s)
Suzuki K, Yokoyama J, Kawauchi Y, Honda Y, Asakura H, Okazaki K, Suzuki Y, Sameshima Y, Fukushima T, Fujii M, Hashiguchi T, Mizumoto S, Sugahara K, Yoneyama Hiroyuki.
Organizer
2015 DDW, Chicago.
Place of Presentation
Chicago, IL, USA.
Year and Date
2014-05-04