2013 Fiscal Year Research-status Report
消化管狭窄におけるNox4由来活性酸素シグナルによる線維化機構の解明と治療応用
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25860553
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
井上 健 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (10613945)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 消化管繊維化 / 消化管狭窄 / 筋繊維芽細胞 / Nox4 |
Research Abstract |
本研究では、腸管線維化に関して、in vitro及びin vivoにおけるマウス腸管筋線維芽細胞での膜貫通タンパク質NADPHオキシダーゼ4 (以下Nox4)を介する活性酸素シグナル経路の活性化とその阻害効果を検証することを目的としている。平成25年度は、マウス腸管から単離した筋線維芽細胞におけるcollagen I産生の経路を調べることによって解析した。 8週齢雄性C57BL/6マウスを用いて、大腸から筋線維芽細胞を単離した(Am J Physiol. 1997,273;G1341-8)。単離した筋線維芽細胞に対して、TGFβにて刺激を行うとcollagen Iの発現の増強が認められることをwestern blottingにて確認した。このcollagen Iの発現の増強は、TGFβレセプターの阻害剤を用いることによって抑制された。またTGFβによる刺激時にNox4のmRNAが上昇するデータを得た。Western blottingにおいても、Nox4の発現の増強を確認した。またこれらのNox4上昇は、TGFβレセプターの阻害剤を用いることによって抑制された。上記の実験では、TGFβは10ng/mlの濃度で使用した。 今年度の実績として、マウス大腸から筋線維芽細胞を単離する方法を確立した。またその細胞においては、TGFβを介したシグナルにより、Nox4とcollagen Iの発現が亢進することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス大腸から単離した筋線維芽細胞を上記実験に用いた。Nox4とcollagen Iの発現の亢進を確認できた。しかし、Nox4を介する活性酸素シグナル経路の活性化、Nox4を介してcollagen Iが発現する経路を確認することはできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス大腸から単離した筋線維芽細胞において、Nox4を介する活性酸素シグナル経路の活性化、Nox4を介してcollagen Iが発現する経路を確認することを継続して行う。また、同細胞で上記シグナルの解析が困難な場合は、当教室にて管理しているマウス腸管筋繊維芽細胞、LmcMFもしくはSmcMFを使用する予定である。 上記解析が終了した後、筋線維芽細胞においてNox4/活性酸素種を介する経路阻害による抗線維化効果を明らかにし、Nox4/活性酸素種を介する経路を抑制する治療薬・治療戦略を確立する予定である。
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Research Products
(1 results)