2014 Fiscal Year Research-status Report
炎症性腸疾患モデルマウスを用いたTreg移入療法の検証(根本的治療の確立へ)
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25860562
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
石川 大 順天堂大学, 医学部, 助教 (30622675)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際学会発表 / 国際情報交換 アメリカ / 招待講演 イタリア |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究のテーマであるTregに注目した動物実験に関しては当初6~9週齢の若いSAMPマウスに対してTregを移入する実験を試みたが、繁殖が非常に難しくsetすることが難航した。そこで、潰瘍性大腸炎患者に対して腸内細菌に注目した糞便移植療法(FMT)と抗菌剤療法の臨床研究を行っており、その際腸内細菌叢の改善によりTregをはじめとする制御性免疫が活性化することがわかったため、Tregを直接投与するのではなく、間接的にTreg機能を活性化する方法に注目した実験を進めた。 また、無菌のSAMPマウスを使った実験をアメリカ、オハイオ州のケースウェスタンリザーブ大学と共同で行っており、7月に訪米し実験を進めて、その後連絡を取りながら情報交換を続けている。その実験の中で無菌マウスのTreg機能の低下と腸内細菌を移植することのよりTregが活性化することを認めた。現在、論文投稿中である。またTreg関連の実験内容についてイタリア、ミラノ大学で講演する機会をいただき、6月20日に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SAMP1/yitマウスの繁殖は非常に難しい現状であり、実験開始のsetupに苦慮したが、同時に当初の予定以外の実験で、他方向からのアプローチにより研究成果が得られると思われる。実験方法や内容を一部変更することにより、Tregに注目した潰瘍性大腸炎の治療の確立について進展していけていると思う。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、腸内細菌とTregの活性化に注目した実験を進めていきながら、アメリカ、オハイオ州のケースウェスタンリザーブ大学との共同研究については論文acceptを目指していく。また、動物実験も継続しTreg機能と腸内細菌の関連についても引き続き研究を続けていく。
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Causes of Carryover |
ほぼ予定通りの使用額であるが、マウスのsetupに苦慮したため、実験が予定通り進まなかったことが理由として挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は実験がさらに進むことが予想され、実験器具等の購入に充てる予定である。 また、研究成果を発表、論文化するための旅費や投稿費用に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)