2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25860563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
土肥 弘義 昭和大学, 医学部, 助教 (70465102)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 肝硬変 / 記憶B細胞 / 免疫異常 / バクテリアルトランスロケーション / TLR4 / TLR9 / フローサイトメトリー |
Research Abstract |
平成25年度より新たにFlowcytometry(FCM)を用いたB細胞研究を開始したため、昨年度はFCMの染色パネルの作成や機器設定および臨床検体の収集から開始した。それぞれの研究実施各計画における、成果については以下の通りである。 A. 末梢血中PBMC(末梢血単核球細胞)の解析:T細胞の表面マーカーの解析、B細胞上TLR発現の解析 CD27陽性記憶B細胞障害とそれぞれの関連を包括的に解析するために、マルチカラーステイニングを用いて同一検体で意図する細胞集団を同定できるようにパネルを作成した。数名のサンプルを用いて、BD LSR Fortessaの設定を行い、作成した染色パネルで細胞染色がうまくいく事を確認した。現在は収集したサンプルを用いて検体の解析を行っている。今後も引き続き検体数を増やし、データを収集・解析していく予定である。 B. 培養実験:細胞刺激が誘導するB細胞活性化とCD27発現、TLR刺激がB細胞活性化とアポトーシスに与える影響 細胞刺激・培養実験に関しては予備実験の段階である。B細胞の分離方法は確立されており、安定した回収がえられている。細胞刺激実験においては、培養条件や刺激物質の至適濃度について検討している。尚、平成26年度に行う予定であった形質細胞への分化の解析についても、染色パネルの作成は終了し、上記実験の進行状況を見ながら本年度に実験を開始していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進行状況は概ね予定通りではあるが、予定より少し遅れている。 現時点ではサンプルの収集と解析を行っている最中である。サンプル数としては順調に集まってはいるが、グループ間にばらつきが見られ、健常者の検体が少ないため統計学的に解析するには至っていない。培養実験は、当初の予定では平成25年度終盤には培養実験の開始を始めたかったが、現時点でpreliminaryの実験を行っている段階である。予定のサンプル数もそれほど多くはないため、予定通り終了できると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験にてFlowcytometryを用いたTLR4/9の染色を行った際に、レセプター発現の有無がわかりづらい場合がある事がわかった。その理由は発現量の差によるものと考えられるが、ヒトにおけるTLR4の発現については相反する報告も見られ判断が困難になる可能性があるため、当初のFlowcytometryを用いた実験に加えてRT―PCRでの解析も追加する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度より実験を立ち上げていることもあり、当科研費で購入予定であった試薬を講座研究費で購入する事が可能であったため支出を抑える事が可能であった。 実験を進めていくにあたり、当初の予定よりFCMに用いる抗体の量が多いと予想されている。繰り越した分については、それらの試薬の購入にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)