2013 Fiscal Year Research-status Report
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25860565
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Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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| Research Institution | Jikei University School of Medicine |
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Principal Investigator |
炭山 和毅 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90385328)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 共焦点内視鏡 / 早期胃癌 |
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| Research Abstract |
小型プローブ型共焦点内視鏡（フランスMaunaKea 社製）を本邦で初めて臨床導入し、早期胃癌診断における有用性を検討した。まず、臨床導入にあったての読影精度を検討するため、臨床導入初期27病変を対象に、共焦点内視鏡検査未経験の消化器内科研修医5名および内視鏡専門医5名による共焦点内視鏡画像の腫瘍・非腫瘍鑑別診断精度の検討を実施した。全ての被験者は共焦点内視鏡画像読影前に20分間のウェブベースのセルフトレーニングを実施した。その結果、共焦点内視鏡検査の経験がないにもかかわらず、腫瘍性病変の精度は感度91.8%, 特異度84.4%, 陽性的中率80.2% 陰性的中率93.8% と従来の内視鏡診断法や欧米での報告以上の診断精度であった. また、研修医と専門医別の成績を比較したところ、診断正答率は各85.9%と88.9%（p=0.56)と良好で、The fixed-marginal kappa valueは0.602と被験者間全体の回答一致率は高かったが、 研修医/専門医別にみると各0.486と0.704 であり、専門医の回答の一致率が高い傾向にあった。特に腸上皮化成を伴う病変の場合、非腫瘍を腫瘍性病変と読影される傾向が高かった。この結果から、本邦の内視鏡医にとって正確な共焦点内視鏡画像の読影に必要な知識を習得することは容易であり、また、共焦点内視鏡画像を用いた胃表層性病変の腫瘍・非腫瘍診断の信頼度は高いことが証明されと共に、共焦点内視鏡画像読影に従来の内視鏡診断の経験が何らかの影響を与えうることが判明した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小型プローブ型共焦点内視鏡（フランスMaunaKea 社製）の臨床導入を本邦で初めて安全に達成し、すでに40病変以上の表層性胃病変を対象に共焦点内視鏡観察を行った。また、これまでの研究成果は欧州消化器病週間およびアジア太平洋消化器病週間・世界内視鏡学会、米国消化器病週間など主要な消化器関連国際学会で発表し、その他の消化器、病理専門誌においても報告した。さらに、国内外6施設が参加する国際多施設共同研究チームを立ち上げた。
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| Strategy for Future Research Activity |
国内外6施設が参加する国際多施設共同研究を主導し、胃表層性病変の共焦点内視鏡診断精度に与える被験者の背景の影響を検討していく。内視鏡切除し得た病変については切除標本と病理組織診断との対比を行い、新たな胃癌診断体系の確立を目指す。さらに、今後の国際多施設共同研究によって、胃癌有病率の低い欧米においても正確な胃癌診断を行うことができるよう、共焦点内視鏡診断の教育システムの確立を目指す。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究全体の予定症例数は100例であり、その達成を目指す。特に、これまで未分化型や組織混在型胃癌症例が少なく、共焦点内視鏡診断の精度の向上には更なる症例集積が不可欠である。また、次年度では全体の研究成果をまとめ報告するため、関連経費を来年度使用予定である。
共焦点内視鏡観察に不可欠なフルオレセインなどの蛍光色素の費用や病理標本作成費、論文作成・出版経費、学会発表経費に使用予定
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