2013 Fiscal Year Research-status Report
リンパ浮腫の発症病態メカニズムの解明と新規の標的薬物治療の開発
Project/Area Number |
25860583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
緒方 英 東京大学, 医学部附属病院, 研究員 (70648253)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 炎症 / 免疫細胞 / VEGF-C |
Research Abstract |
『リンパ浮腫における過剰なリンパ管新生の役割の解析』本研究者が開発したマウスリンパ浮腫モデルを用いて可溶型VEGFR-3 発現アデノウイルスを投与することよるリンパ管新生阻害の浮腫モデルにおける影響を確認した。リンパ管新生を阻害すると明らかに浮腫は抑えられた。また抗VEGFR3抗体を用いた実験系でも同様に明らかに浮腫が抑制された。これらの結果から、初期のリンパ管新生、過剰なリンパ管新生が既存リンパ管のリンパ管透過性を亢進させ、同時にリンパ浮腫を増悪させていることがわかった。またVEGF-C投与によりリンパ管結紮後の浮腫がさらに増悪することがわかった。 『炎症プロセスの誘導機構とリンパ管新生、リンパ管成熟障害への寄与の解析』本研究者が確立したマウスリンパ浮腫モデルでは、リンパ球と単球・マクロファージを主体とした免疫細胞の集積が見られる。それらのプロファイリングを行った。また、一部マクロファージはリンパ管新生因子のVEGF-C を発現していることが明らかとなっているが、本研究者のモデルにおいても一部のマクロファージがVEGF-Cを発現しており、そのフェノタイプを同定することができた。またマクロファージのVEGF-C産生を促進する炎症細胞、免疫細胞のフェノタイプとサイトカインの一部の同定にも成功した。 『リンパ浮腫抑制薬の検討』本研究者が同定したリンパ浮腫抑制薬投与したマウスモデルにおける免疫細胞のフェノタイプも一部確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マクロファージがリンパ管新生因子VEGF-Cを産生することはすでに知られているが、どのように産生促進されているのかはあまり知られていない。本研究ではリンパ管結紮後に発現誘導されるサイトカイン・ケモカインを同定し、VEGF-Cを産生するマクロファージのフェノタイプの同定した。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルで同定したサイトカインの影響をin vivo で解析し評価したい。また、本研究者が見出したリンパ管浮腫抑制薬に関して今後臨床で使用するためにリンパ浮腫への作用を解析し評価したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は病態に重要と考えられる細胞の同定はできたが、その形質についての十分な結果が得られなかったため 次年度に引き続き同定した細胞の詳細な形質の分析を行い、その結果を基にして学会発表を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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