2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25860639
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
早稲田 優子 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80536037)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 病態機序解明 |
Outline of Annual Research Achievements |
本モデルの気道上皮はisograft(iso)、allograft(allo)とも一旦上皮が欠損し、isoではその後再上皮化がみられたがalloでは再上皮化はなかった。isoでは気道閉塞が見られなかったのに対しalloでは気道は閉塞した。c-Kitノックアウトマウスを使用して移植モデルを作成したが有意差はなかった。リアルタイムPCR法でのisoとalloにおける移植気管のc-kit mRNAはisoの移植28日後に増加していた。また免疫染色ではKit蛋白はisoの上皮細胞に強く発現し、alloでは線維芽細胞に発現は認めなかったことより、BOの気道閉塞にc-kitは関与しなかった。C57BL/6-CAGEGFPを用いてHTTモデルを作成したところ気道閉塞部位に浸潤した細胞はレシピエント由来だった。本マウスの骨髄をC57BL/6-WTに移植しBALB/cの気管を移植した際は気管の浸潤細胞の90%がGFP陽性でありBOモデルの気道閉塞にfibrocyte(F)が関わることが示された。 alloにimatinib(I)を投与したところ気道閉塞が有意に抑えられた。後期投与群では気道閉塞率は差がなかった。HTTモデル day7における移植気管内のF数は、iso群に比べてvehicle(V)群で有意に増加していた。骨髄および血液中のF数はallo群でF数が有意に多かったが、I群とは有意差がなかった。血液ではallo群でF数が多く、I群では有意に少なかった。Iは早期遊走されるFだけでなく、骨髄-血液でもFを抑制していた。早期の移植気管中のTcell数、MΦ数、好中球数はiso群よりもV群の方が有意に多かった。しかし、いずれもV群とI群で差はなかった。また、血管内皮細胞、周皮細胞が占める割合についてもV群とI群で差はなく、IはF以外の炎症細胞数には影響を与えなかった。
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