2015 Fiscal Year Annual Research Report
クラスター分析による慢性閉塞性肺疾患のフェノタイプと特異バイオマーカーの同定
Project/Area Number |
25860662
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
林 宏紀 日本医科大学, 医学部, 助教 (70516096)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / クラスター解析 / サブグループ / 併存症 |
Outline of Annual Research Achievements |
①日本医科大学呼吸ケアクリニックに通院した慢性閉塞性(COPD)患者の第一母集団284例を対象に合併症として慢性心不全,糖尿病,脂質異常症,慢性腎不全,貧血,間質性肺炎を挙げ,それぞれ心臓超音波検査,血清HbA1c,総コレステロール・中性脂肪,クレアチニンクリアランス,Hb,KL-6・胸部HRCTを用いて,存在の有無を確認した. ②ヨーロッパでは医療分野およびバイオ関連で高い評価を受けているViscoveryソフトを購入,合併症ありを1,無しを0とし,また定量的数値を用いてクラスター解析を行い,サブグループを同定. ③各症例の血清で,サブグループ特異的バイオマーカーの検出を試みた.ELISA,mutltiplexなどいくつかの手法のうち適切なものを用いて,サブグループを規定するバイオマーカーを探索.④COPDの病態に関与すると目されるchemokineについて網羅的に検討,具体的にはCCL2/MCP-1, CCL3/MIP-1α, CCL4/MIP-1β, CL5/RANTES , CCL11/eotaxin, CXCL8/IL-8, CXCL9/Migを測定とした.また,動脈硬化症や骨粗鬆症との関連性を指摘されるホモシステインに関しても,検討を行った.統計学的検定をしたが有意な差がサブグループ群間で見られなかった.
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