2014 Fiscal Year Research-status Report
急性腎障害の病態における ミトコンドリア機能とマイトファジーの意義の解明
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25860683
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
大出 佳寿 高知大学, 医学部, 特任助教 (40589537)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 急性腎障害 / オートファジー / マイトファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、透析療法に至っている患者数は、全国で30万人を超え、特に急性腎障害は患者の高齢化などにより発症頻度は高まっており、全入院患者の5%、ICU入院患者の20%で発症すると言われている。急性腎障害を起こした場合長期的な腎機能低下と生命予後の悪化が起こる。本研究では、尿細管細胞のミトコンドリア機能の保持およびミトコンドリアのオートファジーの調整をすることにより、腎機能の保護、回復・再生を目標とする。具体的には、1)尿細管細胞におけるマイトファジー系の腎保護への関与、2)急性腎障害におけるミトコンドリアの機能保持の薬物による調整、3)急性腎障害腎生検検体でのオートファジー/マイトファジー検出とその意義の検討である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者は尿細管細胞におけるマイトファジー系の腎保護への関与や急性腎障害におけるミトコンドリアの機能保持の薬物による調整に加え、可溶性プロレニン受容体やWntシグナル阻害タンパクであるDkk-1との関連も併せて、現在も継続して研究中である。
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Strategy for Future Research Activity |
可溶性プロレニン受容体やWntシグナル阻害タンパクであるDkk-1との関連も併せて、現在も継続して研究中である。
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Causes of Carryover |
現在検体を収集中であり、一定数まとまった検体数になった時点で、同条件での測定を予定している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
試薬をまとめて購入予定である。
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