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2014 Fiscal Year Research-status Report

マクロファージコロニー刺激因子受容体遺伝子異常による若年性認知症の病態解明

Research Project

Project/Area Number 25860704
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

福島 和広  信州大学, 医学部附属病院, 准教授(特定雇用) (10421835)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
KeywordsHDLS / ミクログリア / 白質脳症 / 若年性認知症
Outline of Annual Research Achievements

HDLS(hereditary diffuse leukoencephalopathy with axonal spheroids、腫大軸索を伴う遺伝性びまん性白質脳症)は、病理学的に腫大軸索(スフェロイド)と色素性マクロファージの出現を特徴とする白質脳症であり、若年性認知症の原因の1つである。本症では、マクロファージ等の単球系細胞(脳ではミクログリア)に発現するcolony stimulating factor - 1 receptor(CSF1R、コロニー刺激因子1受容体)の細胞内チロシンキナーゼドメインのコード領域に遺伝子変異を認める。これにより同部位のリン酸化阻害をきたし、その下流にある細胞内シグナル伝達の異常を生じることが発症に関与するものと推定される。HDLS患者の単球由来マクロファージを用いた解析は、本症に特異的な細胞内シグナル伝達の異常を明らかにする手がかりとなる可能性がある。われわれはHDLSの患者1例および健常者1例から採取した末梢血を用いて、CD14陽性の末梢血単核球(単球)を分取した。これらを、CSF1RのリガンドであるCSF-1(colony stimulating factor 1、コロニー刺激因子1 )で刺激した。その後、細胞からタンパク質を抽出した。別に、total RNAを抽出し、cDNA の合成・増幅を行った。後者を用いてマイクロアレイ法を用いて網羅的な遺伝子発現の解析を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画通りマイクロアレイ法を用いて網羅的な遺伝子発現の解析を行ったためおおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

マイクロアレイにて有意な変動を認めた遺伝子に関して多数例で解析を行う。またHDLS患者末梢血単球にM1型、M2型マクロファージへの分化・誘導刺激を行い、M1型およびM2型マクロファージに関連する遺伝子、分子の検討を行う。HDLS患者脳検体を用いたプロテオーム解析、HDLS患者のミクログリアにおける遺伝子発現プロファイルの検討を進める。

Causes of Carryover

次年度に行うプロテオーム解析等の費用を見込んで費用を繰り越したため次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

抗体・培養用の試薬類の購入、プロテオーム解析(26年度に実施予定であったが作業の遅れにより次年度実施になった)の費用。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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