2013 Fiscal Year Research-status Report
AMPKのERストレス応答に対して非受容体型チロシンキナーゼFynが果たす役割
Project/Area Number |
25860738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山田 英二郎 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60645563)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
AMPKが肥満治療の標的分子として注目されているが、近年我々はその上流のLKB1がFynによって直接制御されていることを報告した。さらにFynがLKB1を介さずとも、AMPKを直接チロシンリン酸化することで、その活性を調節する可能性に関して様々な検討を行っている。今回更に検討を行い、下記結果を得た。①FynによるAMPKの直接のリン酸化をin vitroの系で確認した。②変異体(AMPK-Y432F)を作成し、内因性のAMPKをノックダウンした細胞にてAMPK-WT,Y432Fを発現したところ、変異体を発現した細胞にてAMPK活性の上昇を認めた。またAMPKはα,β,γ サブユニット(α,β,γ )からなるため、更に検討し下記結果を得た。③Fynによるリン酸化部位を変異させたGST融合変異体GST-AMPKα-Y432FとGST-AMPKα-WTを293細胞で発現し共免疫沈降法を行ったところ、これらαと結合するβ,γは変化がなかった④GST-AMPKα-WT/Y432Fと結合するβ,γをpull downで確認したところ変化がなかった⑤③と逆も同様だった⑥変異体を発現した細胞でAMPK基質のraptor,ulk1のリン酸化が上昇した⑦④の細胞でαの活性を確認したところ、変異体を発現した細胞にて上昇を認めた。これら結果はFynによるAMPKの活性調節がαの分子内の構造変化によって生じる可能性を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
preliminaryのデーターが揺るぎないものであるため
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Strategy for Future Research Activity |
この研究の最終段階である、ER stressとこの機構の関係について最終チェックしていく。さらにER stressとの関連が明らかとなった際には最近になり疾患との関連性が明らかになりつつあり、ER stressとの関連が強いオートファジー機構に関しても検討していきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1年目に多く実験する予定であった細胞、siRNAを使用した機能解析を実験の都合上2年目に行うことした。つまり単純に研究、実験の順序によるバランスの偏りが原因。 当初の最終目的に合わせて、研究を行うことが可能
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Research Products
(5 results)